関数 $y = 2(\log_2 x)^2 + 4\log_{\frac{1}{4}}(2x) + \log_2 64$ について、$1 \leq x \leq 4$ の範囲で、この関数を簡略化し、その範囲内での最大値と最小値を求める問題です。

解析学対数関数最大値最小値二次関数関数の簡略化
2025/5/21

1. 問題の内容

関数 y=2(log2x)2+4log14(2x)+log264y = 2(\log_2 x)^2 + 4\log_{\frac{1}{4}}(2x) + \log_2 64 について、1x41 \leq x \leq 4 の範囲で、この関数を簡略化し、その範囲内での最大値と最小値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数を簡略化します。
log14(2x)\log_{\frac{1}{4}}(2x) を対数の底の変換公式を用いて底を2に変換します。
log14(2x)=log2(2x)log2(14)=log2(2x)log2(22)=log2(2x)2=12log2(2x)\log_{\frac{1}{4}}(2x) = \frac{\log_2 (2x)}{\log_2 (\frac{1}{4})} = \frac{\log_2 (2x)}{\log_2 (2^{-2})} = \frac{\log_2 (2x)}{-2} = -\frac{1}{2}\log_2 (2x)
また、log264=log226=6\log_2 64 = \log_2 2^6 = 6
与えられた関数を書き換えます。
y=2(log2x)2+4(12log2(2x))+6=2(log2x)22log2(2x)+6y = 2(\log_2 x)^2 + 4(-\frac{1}{2}\log_2 (2x)) + 6 = 2(\log_2 x)^2 - 2\log_2 (2x) + 6
log2(2x)=log22+log2x=1+log2x\log_2 (2x) = \log_2 2 + \log_2 x = 1 + \log_2 x
y=2(log2x)22(1+log2x)+6=2(log2x)222log2x+6=2(log2x)22log2x+4y = 2(\log_2 x)^2 - 2(1 + \log_2 x) + 6 = 2(\log_2 x)^2 - 2 - 2\log_2 x + 6 = 2(\log_2 x)^2 - 2\log_2 x + 4
ここで、t=log2xt = \log_2 x と置きます。1x41 \leq x \leq 4 より、log21log2xlog24\log_2 1 \leq \log_2 x \leq \log_2 4 なので、0t20 \leq t \leq 2となります。
y=2t22t+4=2(t2t)+4=2(t2t+1414)+4=2(t12)212+4=2(t12)2+72y = 2t^2 - 2t + 4 = 2(t^2 - t) + 4 = 2(t^2 - t + \frac{1}{4} - \frac{1}{4}) + 4 = 2(t - \frac{1}{2})^2 - \frac{1}{2} + 4 = 2(t - \frac{1}{2})^2 + \frac{7}{2}
この関数は下に凸な二次関数であり、0t20 \leq t \leq 2 の範囲で考えます。
軸は t=12t = \frac{1}{2} なので、この範囲に含まれます。
最小値は、t=12t = \frac{1}{2} のとき、y=72y = \frac{7}{2}
最大値は、t=2t = 2 のとき、y=2(212)2+72=2(32)2+72=2(94)+72=92+72=162=8y = 2(2 - \frac{1}{2})^2 + \frac{7}{2} = 2(\frac{3}{2})^2 + \frac{7}{2} = 2(\frac{9}{4}) + \frac{7}{2} = \frac{9}{2} + \frac{7}{2} = \frac{16}{2} = 8

3. 最終的な答え

最小値: 72\frac{7}{2}
最大値: 88

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