2つの放物線 $y=x^2+2x$ と $y=-x^2+4$ で囲まれた部分の面積 $S$ を求めます。

解析学積分面積放物線
2025/5/21

1. 問題の内容

2つの放物線 y=x2+2xy=x^2+2xy=x2+4y=-x^2+4 で囲まれた部分の面積 SS を求めます。

2. 解き方の手順

まず、2つの放物線の交点を求めます。
x2+2x=x2+4x^2+2x = -x^2+4
2x2+2x4=02x^2+2x-4 = 0
x2+x2=0x^2+x-2 = 0
(x+2)(x1)=0(x+2)(x-1) = 0
よって、交点の xx 座標は x=2,1x=-2, 1 です。
次に、積分範囲を決定します。交点の xx 座標から、積分範囲は 2x1-2 \leq x \leq 1 となります。
この範囲で、y=x2+4y=-x^2+4y=x2+2xy=x^2+2x より上にあるので、積分する関数は (x2+4)(x2+2x)=2x22x+4(-x^2+4)-(x^2+2x)=-2x^2-2x+4 です。
面積 SS は以下の定積分で計算できます。
S=21(2x22x+4)dxS = \int_{-2}^{1} (-2x^2-2x+4) dx
S=[23x3x2+4x]21S = \left[-\frac{2}{3}x^3 - x^2 + 4x \right]_{-2}^{1}
S=(23(1)3(1)2+4(1))(23(2)3(2)2+4(2))S = \left(-\frac{2}{3}(1)^3 - (1)^2 + 4(1)\right) - \left(-\frac{2}{3}(-2)^3 - (-2)^2 + 4(-2)\right)
S=(231+4)(23(8)48)S = \left(-\frac{2}{3} - 1 + 4\right) - \left(-\frac{2}{3}(-8) - 4 - 8\right)
S=(23+3)(16312)S = \left(-\frac{2}{3} + 3\right) - \left(\frac{16}{3} - 12\right)
S=23+3163+12S = -\frac{2}{3} + 3 - \frac{16}{3} + 12
S=183+15S = -\frac{18}{3} + 15
S=6+15S = -6 + 15
S=9S = 9

3. 最終的な答え

S=9S = 9

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