与えられた行列 $A = \begin{bmatrix} 1 & 2 \\ 3 & 6 \end{bmatrix}$ とベクトル $b = \begin{bmatrix} p \\ q \end{bmatrix}$ に対して、連立一次方程式 $Ax = b$ を考える。 (1) 解が存在するための $p, q$ の条件を求める。 (2) (1)の条件を満たす $p, q$ に対して、解 $x$ を求める。

代数学線形代数連立一次方程式行列解の存在条件線形独立
2025/5/21

1. 問題の内容

与えられた行列 A=[1236]A = \begin{bmatrix} 1 & 2 \\ 3 & 6 \end{bmatrix} とベクトル b=[pq]b = \begin{bmatrix} p \\ q \end{bmatrix} に対して、連立一次方程式 Ax=bAx = b を考える。
(1) 解が存在するための p,qp, q の条件を求める。
(2) (1)の条件を満たす p,qp, q に対して、解 xx を求める。

2. 解き方の手順

(1)
連立一次方程式は
x1+2x2=px_1 + 2x_2 = p ... (1)
3x1+6x2=q3x_1 + 6x_2 = q ... (2)
と表される。(2)式は(1)式の3倍であるから、3(x1+2x2)=3x1+6x23(x_1 + 2x_2) = 3x_1 + 6x_2
解が存在するためには、3p=q3p = q が成り立つ必要がある。
(2)
q=3pq = 3p であるとき、連立方程式は
x1+2x2=px_1 + 2x_2 = p
3x1+6x2=3p3x_1 + 6x_2 = 3p
となり、実質的には x1+2x2=px_1 + 2x_2 = p のみとなる。
x1=p2x2x_1 = p - 2x_2
x2=tx_2 = t (任意の実数)とおくと、x1=p2tx_1 = p - 2t となる。
よって、解は x=[p2tt]x = \begin{bmatrix} p-2t \\ t \end{bmatrix} (tは任意の実数)

3. 最終的な答え

(1) 解が存在するための条件: 3p=q3p = q
(2) 解: x=[p2tt]x = \begin{bmatrix} p-2t \\ t \end{bmatrix} (tは任意の実数)

「代数学」の関連問題

与えられた式 $(x-1)(x-3)(x+2)(x+4)$ を展開して整理する問題です。

多項式の展開代数
2025/5/21

画像に書かれた式を展開して整理する問題です。式は $(x+1)(3x+2x+4)$と解釈します。

式の展開多項式分配法則同類項
2025/5/21

初項が $a$ であり、初項から第3項までの和が $S$ となる等比数列を考える。このような等比数列がただ一つだけ存在するとき、$a$ と $S$ の関係、$r$ (公比)、第10項を求める。ただし、...

等比数列二次方程式判別式数列公比
2025/5/21

与えられた式 $x^2y^2 - x^2 + y^2 - 1 = 0$ を因数分解する問題です。

因数分解多項式
2025/5/21

初項が66の等差数列 $\{a_n\}$ があり、第10項から第25項までの和が0である。初項から第n項までの和を $S_n$ とする。 (1) 一般項 $a_n$ を求めよ。 (2) $a_n < ...

数列等差数列一般項最大値
2025/5/21

与えられた式 $2ax - 3by - 6bx + ay$ を因数分解せよ。

因数分解多項式
2025/5/21

第4項が-24, 第7項が192である等比数列$\{a_n\}$の一般項を求めよ。ただし、公比は実数とする。また、この数列の初項から第10項までの和を求めよ。

等比数列数列一般項
2025/5/21

与えられた式 $2ax + 3by + 3bx + 2ay$ を因数分解してください。

因数分解式の展開多項式
2025/5/21

第4項が8、第7項が17である等差数列 $\{a_n\}$ の一般項を求め、さらに初項から第100項までの和を求めます。

数列等差数列一般項和の公式
2025/5/21

与えられた式 $a^2 + xy + ax + ay$ を因数分解せよ。

因数分解多項式
2025/5/21