わかりました。画像の(5), (7), (9)の問題をそれぞれ解きます。

解析学微分逆三角関数合成関数の微分
2025/5/22
わかりました。画像の(5), (7), (9)の問題をそれぞれ解きます。
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1. 問題の内容**

与えられた関数 yyxx で微分する問題です。
(5) y=sin1(x21)y = \sin^{-1}(x^2-1)
(7) y=1(cos1x+4)2y = \frac{1}{(\cos^{-1}x+4)^2}
(9) y=tan1exy = \tan^{-1} e^x
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2. 解き方の手順**

(5) y=sin1(x21)y = \sin^{-1}(x^2-1) の微分
sin1u\sin^{-1}u の微分は 11u2dudx\frac{1}{\sqrt{1-u^2}}\frac{du}{dx} です。
ここで、u=x21u = x^2 - 1 とおくと、dudx=2x\frac{du}{dx} = 2x となります。
したがって、
dydx=11(x21)22x=2x1(x42x2+1)=2xx4+2x2=2xx2(2x2)=2xx2x2\frac{dy}{dx} = \frac{1}{\sqrt{1-(x^2-1)^2}} \cdot 2x = \frac{2x}{\sqrt{1-(x^4 - 2x^2 + 1)}} = \frac{2x}{\sqrt{-x^4 + 2x^2}} = \frac{2x}{\sqrt{x^2(2-x^2)}} = \frac{2x}{|x|\sqrt{2-x^2}}
x>0x>0のとき、
dydx=22x2\frac{dy}{dx} = \frac{2}{\sqrt{2-x^2}}
x<0x<0のとき、
dydx=22x2\frac{dy}{dx} = -\frac{2}{\sqrt{2-x^2}}
(7) y=1(cos1x+4)2y = \frac{1}{(\cos^{-1}x+4)^2} の微分
y=(cos1x+4)2y = (\cos^{-1}x+4)^{-2} と書き換えることができます。
u=cos1x+4u = \cos^{-1}x+4 とおくと、y=u2y=u^{-2}dydu=2u3\frac{dy}{du} = -2u^{-3}
dudx=11x2\frac{du}{dx} = -\frac{1}{\sqrt{1-x^2}}
連鎖律より、
dydx=dydududx=2(cos1x+4)3(11x2)=2(cos1x+4)31x2\frac{dy}{dx} = \frac{dy}{du}\frac{du}{dx} = -2(\cos^{-1}x+4)^{-3}\left(-\frac{1}{\sqrt{1-x^2}}\right) = \frac{2}{(\cos^{-1}x+4)^3\sqrt{1-x^2}}
(9) y=tan1exy = \tan^{-1} e^x の微分
tan1u\tan^{-1}u の微分は 11+u2dudx\frac{1}{1+u^2}\frac{du}{dx} です。
ここで、u=exu = e^x とおくと、dudx=ex\frac{du}{dx} = e^x となります。
したがって、
dydx=11+(ex)2ex=ex1+e2x\frac{dy}{dx} = \frac{1}{1+(e^x)^2} \cdot e^x = \frac{e^x}{1+e^{2x}}
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3. 最終的な答え**

(5) dydx=2xx2x2\frac{dy}{dx} = \frac{2x}{|x|\sqrt{2-x^2}}
(7) dydx=2(cos1x+4)31x2\frac{dy}{dx} = \frac{2}{(\cos^{-1}x+4)^3\sqrt{1-x^2}}
(9) dydx=ex1+e2x\frac{dy}{dx} = \frac{e^x}{1+e^{2x}}

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