$x = \sin y$ という関係が与えられたとき、$\frac{dy}{dx}$ を $x$ の式で表す。

解析学微分合成関数の微分三角関数逆関数
2025/5/22

1. 問題の内容

x=sinyx = \sin y という関係が与えられたとき、dydx\frac{dy}{dx}xx の式で表す。

2. 解き方の手順

まず、x=sinyx = \sin y の両辺を xx で微分します。
ddxx=ddx(siny)\frac{d}{dx} x = \frac{d}{dx} (\sin y)
左辺は 11 になります。右辺は合成関数の微分を用いて計算します。
1=cosydydx1 = \cos y \cdot \frac{dy}{dx}
したがって、
dydx=1cosy\frac{dy}{dx} = \frac{1}{\cos y}
ここで、x=sinyx = \sin y であることを利用して、cosy\cos yxx で表します。三角関数の恒等式 sin2y+cos2y=1\sin^2 y + \cos^2 y = 1 より、
cos2y=1sin2y\cos^2 y = 1 - \sin^2 y
cos2y=1x2\cos^2 y = 1 - x^2
cosy=±1x2\cos y = \pm \sqrt{1 - x^2}
したがって、
dydx=1±1x2\frac{dy}{dx} = \frac{1}{\pm \sqrt{1 - x^2}}
dydx=±11x2\frac{dy}{dx} = \pm \frac{1}{\sqrt{1 - x^2}}
問題文に特に条件がないので、yy の範囲を限定することはできません。通常、yy の範囲を π2yπ2-\frac{\pi}{2} \le y \le \frac{\pi}{2} とすると cosy0\cos y \ge 0 となるので、cosy=1x2\cos y = \sqrt{1 - x^2} となり、dydx=11x2 \frac{dy}{dx} = \frac{1}{\sqrt{1-x^2}}となります。しかし一般の場合、±\pm をつけておきます。

3. 最終的な答え

dydx=±11x2\frac{dy}{dx} = \pm \frac{1}{\sqrt{1 - x^2}}

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