1から6までの目がそれぞれ1/6の確率で出るサイコロを60回投げたとき、奇数の目が出る回数をXとする。 (a) 期待値 $E(X)$ を求めよ。 (b) 分散 $V(X)$ を求めよ。

確率論・統計学期待値分散確率変数二項分布確率
2025/5/22

1. 問題の内容

1から6までの目がそれぞれ1/6の確率で出るサイコロを60回投げたとき、奇数の目が出る回数をXとする。
(a) 期待値 E(X)E(X) を求めよ。
(b) 分散 V(X)V(X) を求めよ。

2. 解き方の手順

(a) 期待値 E(X)E(X) を求める。
1回の試行で奇数の目が出る確率は、1, 3, 5の3つの目なので、36=12\frac{3}{6} = \frac{1}{2}である。
60回の試行なので、期待値は試行回数に確率をかけることで求められる。
E(X)=60×12=30E(X) = 60 \times \frac{1}{2} = 30
したがって、期待値 E(X)E(X) は30である。
(b) 分散 V(X)V(X) を求める。
確率変数Xは二項分布に従う。
二項分布において、分散は V(X)=np(1p)V(X) = np(1-p) で求められる。
ここで、nnは試行回数、ppは成功確率である。
今回の問題では、n=60n = 60p=12p = \frac{1}{2}なので、
V(X)=60×12×(112)=60×12×12=60×14=15V(X) = 60 \times \frac{1}{2} \times (1 - \frac{1}{2}) = 60 \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = 60 \times \frac{1}{4} = 15
したがって、分散 V(X)V(X) は15である。

3. 最終的な答え

(a) 期待値 E(X)E(X): 30
(b) 分散 V(X)V(X): 15

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