一様な板ABが支柱C, Dによって水平に支えられており、その上に重さ24Nのおもりが置かれている。板が支柱C, Dから受ける力の大きさをそれぞれ$N_C$ [N], $N_D$ [N]とする。おもりはCから右に$x$ [m]の位置にあるとする。 (1) 点Cのまわりの力のモーメントのつり合いの式を示す(反時計回りを正とする)。 (2) $N_C$, $N_D$を$x$を含む式でそれぞれ表す。 (3) 支柱Cにはたらく力の大きさ$N_C$の測定結果のグラフを記入し、実験において板の状態に、どの位置で、どのように変化が起こると考えられるか考察する。

応用数学力学モーメント力のつり合いグラフ
2025/5/22

1. 問題の内容

一様な板ABが支柱C, Dによって水平に支えられており、その上に重さ24Nのおもりが置かれている。板が支柱C, Dから受ける力の大きさをそれぞれNCN_C [N], NDN_D [N]とする。おもりはCから右にxx [m]の位置にあるとする。
(1) 点Cのまわりの力のモーメントのつり合いの式を示す(反時計回りを正とする)。
(2) NCN_C, NDN_Dxxを含む式でそれぞれ表す。
(3) 支柱Cにはたらく力の大きさNCN_Cの測定結果のグラフを記入し、実験において板の状態に、どの位置で、どのように変化が起こると考えられるか考察する。

2. 解き方の手順

(1) 点Cのまわりのモーメントのつり合いを考える。反時計回りを正とする。
板の重さは12Nであり、その重心は板の中央にある。Cから板の中心までの距離は0.4m0.2m=0.2m0.4m - 0.2m = 0.2mである。おもりの重さは24Nであり、Cからの距離はxxである。支柱Dが板を支える力NDN_Dは、Cからの距離0.4m0.4mのところにある。
モーメントのつり合いの式は次のようになる。
12N0.2m+24NxND0.4m=012N \cdot 0.2m + 24N \cdot x - N_D \cdot 0.4m = 0
2.4+24x0.4ND=02.4 + 24x - 0.4N_D = 0
(2) 力のつり合いとモーメントのつり合いから、NCN_CNDN_Dxxで表す。
鉛直方向の力のつり合いより、NC+ND=12+24=36N_C + N_D = 12 + 24 = 36
モーメントのつり合いの式を変形する。
0.4ND=2.4+24x0.4N_D = 2.4 + 24x
ND=6+60xN_D = 6 + 60x
これを力のつり合いの式に代入すると、NC=36ND=36(6+60x)=3060xN_C = 36 - N_D = 36 - (6 + 60x) = 30 - 60x
NC=3060xN_C = 30 - 60x
ND=6+60xN_D = 6 + 60x
(3) NDN_Dのグラフより、x=0.5x = 0.5のときND=36N_D = 36となる。x=0.5x=0.5のとき、NC=30600.5=0N_C = 30-60\cdot0.5=0となる。
つまり、x>0.5x>0.5では、NCN_Cは負の値を取る必要がある。これは板が支柱Cから離れることを意味する。よって、x=0.5x=0.5で板が支柱Cから離れると考えられる。
NC=3060xN_C = 30 - 60xのグラフを描く。
x=0x=0のとき、NC=30N_C=30
x=0.1x=0.1のとき、NC=30600.1=24N_C = 30-60\cdot 0.1 = 24
x=0.2x=0.2のとき、NC=30600.2=18N_C = 30 - 60\cdot 0.2= 18
x=0.3x=0.3のとき、NC=30600.3=12N_C= 30-60\cdot 0.3=12
x=0.4x=0.4のとき、NC=30600.4=6N_C = 30-60\cdot 0.4=6
x=0.5x=0.5のとき、NC=30600.5=0N_C = 30-60\cdot 0.5 = 0

3. 最終的な答え

(1) 点Cのまわりの力のモーメントのつり合いの式:2.4+24x0.4ND=02.4 + 24x - 0.4N_D = 0
(2) NC=3060xN_C = 30 - 60x, ND=6+60xN_D = 6 + 60x
(3) グラフは上記参照。板はx=0.5x = 0.5 [m]の位置で支柱Cから離れる。

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