関数 $f(x) = \frac{\ln x}{x}$ (ただし、$x > 0$) について、以下の問いに答えます。 (1) $\lim_{x \to 0+} f(x)$ を求めます。 (2) $\lim_{x \to \infty} f(x)$ を求めます。 (3) 導関数 $f'(x)$ を求めます。 (4) $f(x)$ の極大値(最大値でもある)を求め、$f(x)$ のグラフの概形を描きます(増減表を利用)。 (5) $1 < e < \pi$ が既知であるとき、(4) の最大値を利用して、$\pi^e$ と $e^\pi$ の大小を判定します。
2025/5/22
はい、承知いたしました。与えられた問題について、以下の形式で解答します。
1. 問題の内容
関数 (ただし、) について、以下の問いに答えます。
(1) を求めます。
(2) を求めます。
(3) 導関数 を求めます。
(4) の極大値(最大値でもある)を求め、 のグラフの概形を描きます(増減表を利用)。
(5) が既知であるとき、(4) の最大値を利用して、 と の大小を判定します。
2. 解き方の手順
(1) を求めます。 のとき、 であり、 であるから、
(2) を求めます。これは の不定形なので、ロピタルの定理を適用します。
(3) を求めます。 なので、商の微分法を用いると、
(4) の極大値を求めます。 となる を求めると、
より、 なので、 となり、 です。
の前後で の符号を調べます。
- のとき、 なので、
- のとき、 なので、
したがって、 で極大値(かつ最大値)をとります。その値は、
グラフの概形は、 で に発散し、 で 0 に収束し、 で極大値 をとるようなグラフになります。増減表は以下のようになります。
| x | 0+ | ... | e | ... | ∞ |
| :----- | :----- | :---- | :--- | :----- | :----- |
| f'(x) | | + | 0 | - | |
| f(x) | -∞ | ↑ | 1/e | ↓ | 0 |
(5) と の大小を判定します。 を考えます。 より、 と を比較します。
より、
両辺に をかけると、
したがって、
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)
(4) 極大値(最大値)は
(5)