直線 $l: x - 2y + 1 = 0$ と点 $P(2, -1)$ が与えられています。 (1) 直線 $l$ の法線ベクトルを求めます。 (2) 点 $P$ を通り、$l$ に直交する直線 $l_1$ の媒介変数 $t$ による方程式を求めます。 (3) 直線 $l$ と $l_1$ の交点の座標を求めます。

幾何学ベクトル線形結合直線法線ベクトル媒介変数表示
2025/5/22
はい、承知いたしました。それでは、問題7と8を解きます。
**問題7**

1. 問題の内容

直線 l:x2y+1=0l: x - 2y + 1 = 0 と点 P(2,1)P(2, -1) が与えられています。
(1) 直線 ll の法線ベクトルを求めます。
(2) 点 PP を通り、ll に直交する直線 l1l_1 の媒介変数 tt による方程式を求めます。
(3) 直線 lll1l_1 の交点の座標を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 直線 l:x2y+1=0l: x - 2y + 1 = 0 の法線ベクトルは、直線の式から直接読み取ることができます。一般に、直線 ax+by+c=0ax + by + c = 0 の法線ベクトルは (a,b)(a, b) で表されます。
(2) 点 P(2,1)P(2, -1) を通り、ll に直交する直線 l1l_1 の方向ベクトルは、ll の法線ベクトル (1,2)(1, -2) と平行になります。したがって、l1l_1 の方向ベクトルは (1,2)(1, -2) とできます。
l1l_1 の媒介変数表示は、点 P(2,1)P(2, -1) を通り方向ベクトル (1,2)(1, -2) を持つことから、
x=2+tx = 2 + t
y=12ty = -1 - 2t
と表せます。
(3) lll1l_1 の交点を求めるには、l1l_1 の媒介変数表示を ll の方程式に代入します。
x2y+1=0x - 2y + 1 = 0x=2+tx = 2 + ty=12ty = -1 - 2t を代入すると、
(2+t)2(12t)+1=0(2 + t) - 2(-1 - 2t) + 1 = 0
2+t+2+4t+1=02 + t + 2 + 4t + 1 = 0
5t+5=05t + 5 = 0
t=1t = -1
t=1t = -1l1l_1 の媒介変数表示に代入すると、
x=2+(1)=1x = 2 + (-1) = 1
y=12(1)=1+2=1y = -1 - 2(-1) = -1 + 2 = 1
したがって、交点の座標は (1,1)(1, 1) です。

3. 最終的な答え

(1) 直線 ll の法線ベクトル: (1,2)(1, -2)
(2) 直線 l1l_1 の媒介変数表示: x=2+tx = 2 + t, y=12ty = -1 - 2t
(3) 直線 lll1l_1 の交点の座標: (1,1)(1, 1)
**問題8**

1. 問題の内容

ベクトル a=(1,2)\vec{a} = (1, 2), b=(3,7)\vec{b} = (3, 7), c=(4,6)\vec{c} = (4, 6) が与えられています。
(1) ベクトル c\vec{c}a\vec{a}b\vec{b} の線形結合で表します。
(2) ベクトル a\vec{a}b\vec{b}c\vec{c} の線形結合で表します。

2. 解き方の手順

(1) c=sa+tb\vec{c} = s\vec{a} + t\vec{b} となる実数 s,ts, t を求めます。
(4,6)=s(1,2)+t(3,7)(4, 6) = s(1, 2) + t(3, 7)
(4,6)=(s+3t,2s+7t)(4, 6) = (s + 3t, 2s + 7t)
したがって、
s+3t=4s + 3t = 4
2s+7t=62s + 7t = 6
この連立方程式を解きます。1つ目の式を2倍すると 2s+6t=82s + 6t = 8 となり、2つ目の式から引くと、
(2s+7t)(2s+6t)=68(2s + 7t) - (2s + 6t) = 6 - 8
t=2t = -2
s=43t=43(2)=4+6=10s = 4 - 3t = 4 - 3(-2) = 4 + 6 = 10
よって、c=10a2b\vec{c} = 10\vec{a} - 2\vec{b} となります。
(2) a=ub+vc\vec{a} = u\vec{b} + v\vec{c} となる実数 u,vu, v を求めます。
(1,2)=u(3,7)+v(4,6)(1, 2) = u(3, 7) + v(4, 6)
(1,2)=(3u+4v,7u+6v)(1, 2) = (3u + 4v, 7u + 6v)
したがって、
3u+4v=13u + 4v = 1
7u+6v=27u + 6v = 2
この連立方程式を解きます。1つ目の式を3倍、2つ目の式を2倍すると、
9u+12v=39u + 12v = 3
14u+12v=414u + 12v = 4
2つ目の式から1つ目の式を引くと、
(14u+12v)(9u+12v)=43(14u + 12v) - (9u + 12v) = 4 - 3
5u=15u = 1
u=15u = \frac{1}{5}
4v=13u=135=254v = 1 - 3u = 1 - \frac{3}{5} = \frac{2}{5}
v=220=110v = \frac{2}{20} = \frac{1}{10}
よって、a=15b+110c\vec{a} = \frac{1}{5}\vec{b} + \frac{1}{10}\vec{c} となります。

3. 最終的な答え

(1) c=10a2b\vec{c} = 10\vec{a} - 2\vec{b}
(2) a=15b+110c\vec{a} = \frac{1}{5}\vec{b} + \frac{1}{10}\vec{c}

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