確率変数$X$が$0 \le X \le 6$の範囲の値を取り、その確率密度関数が$f(x) = \frac{1}{6}$で与えられているとき、以下の問いに答えます。 (a) 確率変数$X$の期待値を求めます。 (b) 確率変数$X$の分散を求めます。

確率論・統計学期待値分散確率密度関数二項分布
2025/5/22
## 問3

1. 問題の内容

確率変数XX0X60 \le X \le 6の範囲の値を取り、その確率密度関数がf(x)=16f(x) = \frac{1}{6}で与えられているとき、以下の問いに答えます。
(a) 確率変数XXの期待値を求めます。
(b) 確率変数XXの分散を求めます。

2. 解き方の手順

(a) 期待値E[X]E[X]は、確率密度関数f(x)f(x)を用いて次のように計算できます。
E[X]=xf(x)dxE[X] = \int_{-\infty}^{\infty} x f(x) dx
この問題の場合、f(x)=16f(x) = \frac{1}{6}0x60 \le x \le 6で定義されているので、積分範囲は0から6になります。
E[X]=06x16dx=1606xdx=16[x22]06=16(3620)=16×18=3E[X] = \int_{0}^{6} x \frac{1}{6} dx = \frac{1}{6} \int_{0}^{6} x dx = \frac{1}{6} \left[ \frac{x^2}{2} \right]_{0}^{6} = \frac{1}{6} \left( \frac{36}{2} - 0 \right) = \frac{1}{6} \times 18 = 3
(b) 分散V[X]V[X]は、E[X2](E[X])2E[X^2] - (E[X])^2で計算できます。まず、E[X2]E[X^2]を求めます。
E[X2]=x2f(x)dxE[X^2] = \int_{-\infty}^{\infty} x^2 f(x) dx
この問題の場合、f(x)=16f(x) = \frac{1}{6}0x60 \le x \le 6で定義されているので、積分範囲は0から6になります。
E[X2]=06x216dx=1606x2dx=16[x33]06=16(21630)=16×72=12E[X^2] = \int_{0}^{6} x^2 \frac{1}{6} dx = \frac{1}{6} \int_{0}^{6} x^2 dx = \frac{1}{6} \left[ \frac{x^3}{3} \right]_{0}^{6} = \frac{1}{6} \left( \frac{216}{3} - 0 \right) = \frac{1}{6} \times 72 = 12
次に、V[X]=E[X2](E[X])2V[X] = E[X^2] - (E[X])^2を計算します。
V[X]=12(3)2=129=3V[X] = 12 - (3)^2 = 12 - 9 = 3

3. 最終的な答え

(a) 期待値: 3
(b) 分散: 3
## 問4

1. 問題の内容

表が出る確率が0.3であるコインを20回投げたとき、表が8回出る確率を求めます。ただし、小数第5位を四捨五入します。

2. 解き方の手順

これは二項分布の問題です。二項分布の確率質量関数は次のようになります。
P(X=k)=(nk)pk(1p)nkP(X=k) = \binom{n}{k} p^k (1-p)^{n-k}
ここで、nnは試行回数、kkは成功回数、ppは成功確率です。
この問題では、n=20n=20, k=8k=8, p=0.3p=0.3です。
P(X=8)=(208)(0.3)8(10.3)208=(208)(0.3)8(0.7)12P(X=8) = \binom{20}{8} (0.3)^8 (1-0.3)^{20-8} = \binom{20}{8} (0.3)^8 (0.7)^{12}
(208)=20!8!(208)!=20!8!12!=125970\binom{20}{8} = \frac{20!}{8!(20-8)!} = \frac{20!}{8!12!} = 125970
P(X=8)=125970×(0.3)8×(0.7)12125970×0.00006561×0.01384128720.11439655P(X=8) = 125970 \times (0.3)^8 \times (0.7)^{12} \approx 125970 \times 0.00006561 \times 0.0138412872 \approx 0.11439655
小数第5位を四捨五入すると0.1144になります。

3. 最終的な答え

0. 1144

## 問5

1. 問題の内容

ある製品が不良品である確率は0.01です。この製品1000個の中の不良品の個数をXXとするとき、以下の問いに答えます。
(a) XXの期待値を求めます。
(b) XXの分散を求めます。

2. 解き方の手順

これは二項分布の問題です。
n=1000n=1000, p=0.01p=0.01です。
(a) 期待値E[X]E[X]npnpで計算できます。
E[X]=np=1000×0.01=10E[X] = np = 1000 \times 0.01 = 10
(b) 分散V[X]V[X]np(1p)np(1-p)で計算できます。
V[X]=np(1p)=1000×0.01×(10.01)=1000×0.01×0.99=10×0.99=9.9V[X] = np(1-p) = 1000 \times 0.01 \times (1-0.01) = 1000 \times 0.01 \times 0.99 = 10 \times 0.99 = 9.9

3. 最終的な答え

(a) 期待値: 10
(b) 分散: 9.9

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