与えられた3つの逆三角関数のグラフを描く問題です。 (1) $y = 2\sin^{-1}x$ (2) $y = \cos^{-1}x - \frac{\pi}{2}$ (3) $y = -\tan^{-1}(x-1) + 1$

解析学逆三角関数グラフ関数の平行移動関数の伸縮
2025/5/22

1. 問題の内容

与えられた3つの逆三角関数のグラフを描く問題です。
(1) y=2sin1xy = 2\sin^{-1}x
(2) y=cos1xπ2y = \cos^{-1}x - \frac{\pi}{2}
(3) y=tan1(x1)+1y = -\tan^{-1}(x-1) + 1

2. 解き方の手順

それぞれの関数について、グラフの形状を理解し、必要な平行移動や伸縮を考慮してグラフを描きます。
(1) y=2sin1xy = 2\sin^{-1}x
- 基本となる関数は y=sin1xy = \sin^{-1}x です。このグラフは、1x1-1 \le x \le 1 の範囲で定義され、π2yπ2-\frac{\pi}{2} \le y \le \frac{\pi}{2} の範囲の値を取ります。
- y=2sin1xy = 2\sin^{-1}x は、y=sin1xy = \sin^{-1}x のグラフをy軸方向に2倍に拡大したものです。したがって、定義域は 1x1-1 \le x \le 1 のままで、πyπ-\pi \le y \le \pi の範囲の値を取ります。
(2) y=cos1xπ2y = \cos^{-1}x - \frac{\pi}{2}
- 基本となる関数は y=cos1xy = \cos^{-1}x です。このグラフは、1x1-1 \le x \le 1 の範囲で定義され、0yπ0 \le y \le \pi の範囲の値を取ります。
- y=cos1xπ2y = \cos^{-1}x - \frac{\pi}{2} は、y=cos1xy = \cos^{-1}x のグラフをy軸方向に π2-\frac{\pi}{2} だけ平行移動したものです。したがって、定義域は 1x1-1 \le x \le 1 のままで、π2yπ2 -\frac{\pi}{2} \le y \le \frac{\pi}{2} の範囲の値を取ります。
(3) y=tan1(x1)+1y = -\tan^{-1}(x-1) + 1
- 基本となる関数は y=tan1xy = \tan^{-1}x です。このグラフは、すべての実数 xx に対して定義され、π2<y<π2-\frac{\pi}{2} < y < \frac{\pi}{2} の範囲の値を取ります。
- y=tan1(x1)y = \tan^{-1}(x-1) は、y=tan1xy = \tan^{-1}x のグラフをx軸方向に1だけ平行移動したものです。
- y=tan1(x1)y = -\tan^{-1}(x-1) は、y=tan1(x1)y = \tan^{-1}(x-1) のグラフをx軸に関して反転させたものです。
- y=tan1(x1)+1y = -\tan^{-1}(x-1) + 1 は、y=tan1(x1)y = -\tan^{-1}(x-1) のグラフをy軸方向に1だけ平行移動したものです。
-したがって、すべての実数 xx に対して定義され、1π2<y<1+π21-\frac{\pi}{2} < y < 1+\frac{\pi}{2} の範囲の値を取ります。

3. 最終的な答え

それぞれの関数のグラフは以下のようになります。
- (1) y=2sin1xy = 2\sin^{-1}x: x[1,1],y[π,π]x \in [-1, 1], y \in [-\pi, \pi]
- (2) y=cos1xπ2y = \cos^{-1}x - \frac{\pi}{2}: x[1,1],y[π2,π2]x \in [-1, 1], y \in [-\frac{\pi}{2}, \frac{\pi}{2}]
- (3) y=tan1(x1)+1y = -\tan^{-1}(x-1) + 1: x(,),y(1π2,1+π2)x \in (-\infty, \infty), y \in (1 - \frac{\pi}{2}, 1 + \frac{\pi}{2})
(グラフの概形を描くことはできません)

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