$a < b$のとき、平均値の定理を用いて$e^a < \frac{e^b - e^a}{b - a} < e^b$を証明します。

解析学平均値の定理指数関数微分不等式
2025/5/22

1. 問題の内容

a<ba < bのとき、平均値の定理を用いてea<ebeaba<ebe^a < \frac{e^b - e^a}{b - a} < e^bを証明します。

2. 解き方の手順

平均値の定理を適用します。
関数をf(x)=exf(x) = e^xとします。
f(x)f(x)はすべてのxxで連続かつ微分可能です。
したがって、区間[a,b][a, b]において平均値の定理を適用できます。
平均値の定理によれば、あるc(a,b)c \in (a, b)が存在し、
f(c)=f(b)f(a)baf'(c) = \frac{f(b) - f(a)}{b - a}
が成り立ちます。
この場合、f(x)=exf(x) = e^xなので、f(x)=exf'(x) = e^xです。
したがって、
ec=ebeabae^c = \frac{e^b - e^a}{b - a}
となります。
ここで、a<c<ba < c < bであることから、ea<ec<ebe^a < e^c < e^bが成り立ちます。
したがって、
ea<ebeaba<ebe^a < \frac{e^b - e^a}{b - a} < e^b
が証明されました。

3. 最終的な答え

a<ba < bのとき、ea<ebeaba<ebe^a < \frac{e^b - e^a}{b - a} < e^b

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