ド・ロピタルの定理を用いて、極限 $\lim_{x \to 0+0} x^a \log x$ (ただし、$a > 0$) を求めます。

解析学極限ド・ロピタルの定理微分対数関数
2025/5/22

1. 問題の内容

ド・ロピタルの定理を用いて、極限 limx0+0xalogx\lim_{x \to 0+0} x^a \log x (ただし、a>0a > 0) を求めます。

2. 解き方の手順

まず、xalogxx^a \log x の形を logxxa\frac{\log x}{x^{-a}} のように変形します。
すると、x0+0x \to 0+0 のとき、logx\log x \to -\infty および xax^{-a} \to \infty となり、\frac{-\infty}{\infty} の不定形となります。したがって、ド・ロピタルの定理を適用できます。
logxxa\frac{\log x}{x^{-a}} の分子と分母をそれぞれ微分します。
分子の微分は ddxlogx=1x\frac{d}{dx} \log x = \frac{1}{x}
分母の微分は ddxxa=axa1\frac{d}{dx} x^{-a} = -ax^{-a-1}
したがって、
limx0+0logxxa=limx0+01/xaxa1=limx0+01/xa/xa+1=limx0+0xa+1ax=limx0+0xaa=0a=0\lim_{x \to 0+0} \frac{\log x}{x^{-a}} = \lim_{x \to 0+0} \frac{1/x}{-ax^{-a-1}} = \lim_{x \to 0+0} \frac{1/x}{-a/x^{a+1}} = \lim_{x \to 0+0} \frac{x^{a+1}}{-ax} = \lim_{x \to 0+0} \frac{x^a}{-a} = \frac{0}{-a} = 0

3. 最終的な答え

0

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