列車Aは東向きに速さ $20 \mathrm{~m/s}$ で進み、自動車Bは南向きに速さ $20 \mathrm{~m/s}$ で進んでいる。 (1) Aに対するBの相対速度の大きさと向きを求めよ。 (2) 自動車Cが北向きに進んでいる。Aに対するCの相対速度の大きさは $25 \mathrm{~m/s}$ であった。Cの速さ $v_c [\mathrm{~m/s}]$ を求めよ。

応用数学相対速度ベクトル物理
2025/5/22
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

列車Aは東向きに速さ 20 m/s20 \mathrm{~m/s} で進み、自動車Bは南向きに速さ 20 m/s20 \mathrm{~m/s} で進んでいる。
(1) Aに対するBの相対速度の大きさと向きを求めよ。
(2) 自動車Cが北向きに進んでいる。Aに対するCの相対速度の大きさは 25 m/s25 \mathrm{~m/s} であった。Cの速さ vc[ m/s]v_c [\mathrm{~m/s}] を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) Aに対するBの相対速度 vBA\vec{v}_{BA} は、vBA=vBvA\vec{v}_{BA} = \vec{v}_B - \vec{v}_A で求められます。
Aは東向きに 20 m/s20 \mathrm{~m/s} 、Bは南向きに 20 m/s20 \mathrm{~m/s} で進んでいます。
相対速度のベクトルを図示すると、東向きに 20 m/s20 \mathrm{~m/s}、南向きに 20 m/s20 \mathrm{~m/s} のベクトルを組み合わせた直角三角形になります。
したがって、ピタゴラスの定理より、相対速度の大きさは 202+202=800=202 m/s\sqrt{20^2 + 20^2} = \sqrt{800} = 20\sqrt{2} \mathrm{~m/s} となります。
また、向きは南西方向で、南向きの方向から西向きに45度傾いた方向になります。
(2) Aに対するCの相対速度 vCA\vec{v}_{CA} は、vCA=vCvA\vec{v}_{CA} = \vec{v}_C - \vec{v}_A で求められます。
Aは東向きに 20 m/s20 \mathrm{~m/s} 、Cは北向きに vc m/sv_c \mathrm{~m/s} で進んでいます。
相対速度の大きさ vCA|\vec{v}_{CA}|25 m/s25 \mathrm{~m/s} ですから、
vCA2=vc2+202|\vec{v}_{CA}|^2 = v_c^2 + 20^2
252=vc2+20225^2 = v_c^2 + 20^2
625=vc2+400625 = v_c^2 + 400
vc2=225v_c^2 = 225
vc=225=15 m/sv_c = \sqrt{225} = 15 \mathrm{~m/s}

3. 最終的な答え

(1) Aに対するBの相対速度の大きさは 202 m/s20\sqrt{2} \mathrm{~m/s} で、向きは南西方向です。
(2) Cの速さは 15 m/s15 \mathrm{~m/s} です。

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