与えられた二次関数 $f(x) = x^2 + 2kx + 3k + 4$ と $g(x) = -x^2 + 4kx - 10$ について、以下の問題を解く。 (1) $0 \leq x \leq 2$ における $f(x)$ の最小値 $m$ を $k$ の範囲によって求め、$0 \leq x \leq 2$ を満たすすべての実数 $x$ について $f(x) > 0$ が成り立つような定数 $k$ の値の範囲を求める。 (2) すべての実数 $x$ について $f(x) > g(x)$ が成り立つような定数 $k$ の値の範囲を求め、さらに、すべての実数 $x_1, x_2$ について $f(x_1) > g(x_2)$ が成り立つような定数 $k$ の値の範囲を求める。

代数学二次関数最小値最大値不等式平方完成判別式
2025/5/22

1. 問題の内容

与えられた二次関数 f(x)=x2+2kx+3k+4f(x) = x^2 + 2kx + 3k + 4g(x)=x2+4kx10g(x) = -x^2 + 4kx - 10 について、以下の問題を解く。
(1) 0x20 \leq x \leq 2 における f(x)f(x) の最小値 mmkk の範囲によって求め、0x20 \leq x \leq 2 を満たすすべての実数 xx について f(x)>0f(x) > 0 が成り立つような定数 kk の値の範囲を求める。
(2) すべての実数 xx について f(x)>g(x)f(x) > g(x) が成り立つような定数 kk の値の範囲を求め、さらに、すべての実数 x1,x2x_1, x_2 について f(x1)>g(x2)f(x_1) > g(x_2) が成り立つような定数 kk の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、f(x)f(x) を平方完成する。
f(x)=(x+k)2k2+3k+4f(x) = (x+k)^2 - k^2 + 3k + 4
軸は x=kx = -k である。
0x20 \leq x \leq 2 における最小値 mm は、軸の位置によって変わる。
(i) k>2-k > 2 つまり k<2k < -2 のとき、 m=f(2)=4+4k+3k+4=7k+8m = f(2) = 4 + 4k + 3k + 4 = 7k + 8。よって、アイは -2, ウは7, エは8。
(ii) 0k20 \leq -k \leq 2 つまり 2k0-2 \leq k \leq 0 のとき、 m=f(k)=k2+3k+4m = f(-k) = -k^2 + 3k + 4。よって、カは-1, キは3, クは4。
(iii) k<0-k < 0 つまり k>0k > 0 のとき、 m=f(0)=3k+4m = f(0) = 3k + 4。よって、オは0, ケは3, コは4。
0x20 \leq x \leq 2 で常に f(x)>0f(x) > 0 となる条件は、この区間での最小値 mmm>0m > 0 となることである。
(i) k<2k < -2 のとき、7k+8>07k + 8 > 0 より k>8/7k > -8/7。よって、8/7<k<2-8/7 < k < -2。これは条件を満たさない。
(ii) 2k0-2 \leq k \leq 0 のとき、k2+3k+4>0-k^2 + 3k + 4 > 0 より k23k4<0k^2 - 3k - 4 < 0(k4)(k+1)<0(k-4)(k+1) < 0 より 1<k<4-1 < k < 4。よって、1<k0-1 < k \leq 0
(iii) k>0k > 0 のとき、3k+4>03k + 4 > 0 より k>4/3k > -4/3。よって、k>0k > 0
したがって、k>1k > -1 である。サシは -
1.
(2)
f(x)>g(x)f(x) > g(x) より、x2+2kx+3k+4>x2+4kx10x^2 + 2kx + 3k + 4 > -x^2 + 4kx - 10
2x22kx+3k+14>02x^2 - 2kx + 3k + 14 > 0
すべての xx で成り立つためには、判別式 D<0D < 0 であればよい。
D=(2k)24(2)(3k+14)=4k224k112=4(k26k28)<0D = (-2k)^2 - 4(2)(3k + 14) = 4k^2 - 24k - 112 = 4(k^2 - 6k - 28) < 0
k26k28<0k^2 - 6k - 28 < 0
k=6±36+4(28)2=6±36+1122=6±1482=6±2372=3±37k = \frac{6 \pm \sqrt{36 + 4(28)}}{2} = \frac{6 \pm \sqrt{36 + 112}}{2} = \frac{6 \pm \sqrt{148}}{2} = \frac{6 \pm 2\sqrt{37}}{2} = 3 \pm \sqrt{37}
337<k<3+373 - \sqrt{37} < k < 3 + \sqrt{37}
スは3、セソは
3
7.
f(x1)>g(x2)f(x_1) > g(x_2) が常に成り立つためには、f(x)f(x) の最小値が g(x)g(x) の最大値より大きければ良い。
f(x)=x2+2kx+3k+4=(x+k)2k2+3k+4f(x) = x^2 + 2kx + 3k + 4 = (x+k)^2 -k^2 + 3k + 4
g(x)=x2+4kx10=(x2k)2+4k210g(x) = -x^2 + 4kx - 10 = -(x - 2k)^2 + 4k^2 - 10
f(x)f(x) の最小値は k2+3k+4-k^2 + 3k + 4
g(x)g(x) の最大値は 4k2104k^2 - 10
k2+3k+4>4k210-k^2 + 3k + 4 > 4k^2 - 10
0>5k23k140 > 5k^2 - 3k - 14
5k23k14<05k^2 - 3k - 14 < 0
(5k+7)(k2)<0(5k + 7)(k - 2) < 0
7/5<k<2-7/5 < k < 2
タチは -7, ツは5, テは
2.

3. 最終的な答え

アイ: -2, ウ: 7, エ: 8
カ: -1, キ: 3, ク: 4
オ: 0, ケ: 3, コ: 4
サシ: -1
ス: 3, セソ: 37
タチ: -7, ツ: 5, テ: 2
(1)
k < -2 のとき m = 7k + 8
-2 ≤ k < 0 のとき m = -k^2 + 3k + 4
k ≥ 0 のとき m = 3k + 4
k > -1
(2)
3 - √37 < k < 3 + √37
-7/5 < k < 2

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