初項が20、公差が-3である等差数列$\{a_n\}$について、以下の2つの問いに答えます。 (1) 第何項が初めて負の数になるか。 (2) 初項から第何項までの和が最大になるか。また、その和を求めよ。

代数学数列等差数列一般項最大値
2025/5/22

1. 問題の内容

初項が20、公差が-3である等差数列{an}\{a_n\}について、以下の2つの問いに答えます。
(1) 第何項が初めて負の数になるか。
(2) 初項から第何項までの和が最大になるか。また、その和を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 第n項ana_nが初めて負の数になる条件は、an<0a_n < 0となる最小のnを求めることです。
等差数列の一般項は、an=a1+(n1)da_n = a_1 + (n-1)dで表されます。
ここで、a1=20a_1 = 20, d=3d = -3なので、an=20+(n1)(3)=203n+3=233na_n = 20 + (n-1)(-3) = 20 - 3n + 3 = 23 - 3nとなります。
an<0a_n < 0を解くと、233n<023 - 3n < 0より、3n>233n > 23なので、n>2337.66n > \frac{23}{3} \approx 7.66となります。
したがって、nnは整数なので、n=8n = 8のとき初めて負の数になります。
(2) 初項から第n項までの和SnS_nが最大になる条件は、an>0a_n > 0かつan+1<0a_{n+1} < 0となるnを求めることです。
数列の項が正のうちは和は増加し、負になると和は減少します。
(1)より、an=233na_n = 23 - 3nなので、an>0a_n > 0を解くと、233n>023 - 3n > 0より、3n<233n < 23なので、n<2337.66n < \frac{23}{3} \approx 7.66となります。
nnは整数なので、n7n \le 7です。
したがって、初項から第7項までの和が最大になります。
等差数列の和の公式は、Sn=n2(a1+an)S_n = \frac{n}{2}(a_1 + a_n)です。
a7=2337=2321=2a_7 = 23 - 3 \cdot 7 = 23 - 21 = 2なので、S7=72(20+2)=7222=711=77S_7 = \frac{7}{2}(20 + 2) = \frac{7}{2} \cdot 22 = 7 \cdot 11 = 77となります。

3. 最終的な答え

(1) 第8項
(2) 第7項までの和が最大で、その和は77

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