ある事象の起こりうる結果が $n$ 通りあり、それぞれの結果が同様に確からしいとする。事象Aが起こる場合の数が $a$ 通りであるとき、Aが起こらない場合の数、Aが起こる確率、Aが起こらない確率、そして (Aの起こる確率) + (Aの起こらない確率) を求める問題です。

確率論・統計学確率場合の数確率の加法定理
2025/3/24

1. 問題の内容

ある事象の起こりうる結果が nn 通りあり、それぞれの結果が同様に確からしいとする。事象Aが起こる場合の数が aa 通りであるとき、Aが起こらない場合の数、Aが起こる確率、Aが起こらない確率、そして (Aの起こる確率) + (Aの起こらない確率) を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、Aが起こらない場合の数を求めます。全体が nn 通りであり、Aが起こるのが aa 通りなので、Aが起こらない場合は nan-a 通りです。
次に、Aが起こる確率を求めます。確率は、起こる場合の数を全体の数で割ったものです。したがって、Aが起こる確率は an\frac{a}{n} です。
同様に、Aが起こらない確率を求めます。Aが起こらない場合の数は nan-a 通りなので、Aが起こらない確率は nan\frac{n-a}{n} です。
最後に、(Aの起こる確率) + (Aの起こらない確率) を計算します。これは、an+nan\frac{a}{n} + \frac{n-a}{n} となります。
an+nan=a+nan=nn=1\frac{a}{n} + \frac{n-a}{n} = \frac{a + n - a}{n} = \frac{n}{n} = 1

3. 最終的な答え

Aの起こらない場合の数は nan-a 通り。
Aの起こる確率は an\frac{a}{n}
Aの起こらない確率は nan\frac{n-a}{n}
(Aの起こる確率) + (Aの起こらない確率) = 11

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