A, B, C, D, Eの5文字を使ってできる順列を辞書式順に並べたとき、以下の問いに答える。 (1) 順列の総数を求める。 (2) 55番目の文字列を求める。 (3) DCBAEは何番目の文字列か求める。

離散数学順列場合の数組み合わせ辞書式順
2025/5/23

1. 問題の内容

A, B, C, D, Eの5文字を使ってできる順列を辞書式順に並べたとき、以下の問いに答える。
(1) 順列の総数を求める。
(2) 55番目の文字列を求める。
(3) DCBAEは何番目の文字列か求める。

2. 解き方の手順

(1) 順列の総数を求める。
5文字の順列の総数は、5の階乗で求められる。
5!=5×4×3×2×15! = 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1
(2) 55番目の文字列を求める。
まず、Aから始まる順列の数を考える。残りの4文字(B, C, D, E)の順列は4!=4×3×2×1=244! = 4 \times 3 \times 2 \times 1 = 24通り。
次に、Bから始まる順列も同様に24通り。ここまでで48通り。
Cから始まる順列を考えると、49番目以降となる。
CAから始まる順列は3!=3×2×1=63! = 3 \times 2 \times 1 = 6通り。48 + 6 = 54なので、まだ55番目に達しない。
CBから始まる順列は同様に6通り。48+6=54なのでまだ55番目に達しない。
CDから始まる順列を考えると、55番目以降となる。
CDABEが55番目になる。
(3) DCBAEが何番目の文字列か求める。
まず、A, B, Cから始まる順列の数を数える。それぞれ4!=244! = 24通りなので、3×24=723 \times 24 = 72通り。
次に、Dから始まる順列を考える。
DAから始まる順列は3!=63! = 6通り。
DBから始まる順列も3!=63! = 6通り。
DCから始まる順列を考える。
DCAから始まる順列は2!=22! = 2通り。
DCBから始まる順列は2!=22! = 2通り。
DCEから始まる順列も2!=22! = 2通り。
ここまでで、72+6+6=8472 + 6 + 6 = 84通り。
DCBAEは、DCA, DCB, DCEの後に並んでいるので、その次の順列を調べる。
DCBAEはDCABEの次である。
DCAで始まるものを列挙すると、DCAEB, DCABE。
DCBで始まるものを列挙すると、DCBAE, DCBEA。
DCEで始まるものを列挙すると、DCEAB, DCEBA。
DA, DBから始まるもの、DCから始まるものを足すと、
3×24+2×6+3×2=72+12+2+2+2=883 \times 24 + 2 \times 6 + 3 \times 2= 72 + 12+2 + 2 + 2=88となる。
DCAで始まる2つ, DCBで始まるもの、DCEで始まるものの順に並べ、DCBAEが何番目かを調べると
DCBAEは、A,B,Cで始まる3×4!=723 \times 4! = 72個, DAで始まる3!=63! = 6個, DBで始まる3!=63! = 6個, DCAで始まる2!2!個のうちDCAEB、DCBで始まる2!2!個のうち、DCBAEと数えると、72+6+6+1+1=8672 + 6 + 6 + 1+1=86である。
AA \cdots: 4!=244!=24
BB \cdots: 4!=244!=24
CC \cdots: 4!=244!=24
ここまでで24×3=7224 \times 3 = 72
DAD A \cdots: 3!=63!=6
DBD B \cdots: 3!=63!=6
DCAD C A \cdots: 2!=22!=2
DCBD C B \cdots: 2!=22!=2
DCED C E \cdots: 2!=22!=2
ここまでで、72+6+6+2+2+2=9072+6+6+2+2+2 = 90個。
DCBAEは、72+6+6+2+1=8772+6+6+2+1 = 87番目

3. 最終的な答え

(1) 120
(2) CDABE
(3) 87

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