2022以下の自然数のうち、4で割ると3余り、かつ11で割ると5余る数は何個あるかを求める問題です。

数論合同式不定方程式整数問題剰余中国剰余定理
2025/5/23

1. 問題の内容

2022以下の自然数のうち、4で割ると3余り、かつ11で割ると5余る数は何個あるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

求める自然数をxxとすると、
xxは整数k,nk, nを用いて、以下の2つの式で表すことができます。
x=4k+3x = 4k + 3
x=11n+5x = 11n + 5
この2つの式から、4k+3=11n+54k + 3 = 11n + 5 という関係式を得ます。
これを変形すると、4k=11n+24k = 11n + 2 となります。
さらに、4k11n=24k - 11n = 2 という不定方程式が得られます。
まず、特殊解を求めます。
43111=14 \cdot 3 - 11 \cdot 1 = 1 であるから、
46112=24 \cdot 6 - 11 \cdot 2 = 2 となります。
したがって、k=6,n=2k=6, n=2 が特殊解の一つです。
次に一般解を求めます。
4k11n=24k - 11n = 2
46112=24 \cdot 6 - 11 \cdot 2 = 2
辺々引くと、4(k6)11(n2)=04(k-6) - 11(n-2) = 0
4(k6)=11(n2)4(k-6) = 11(n-2)
4と11は互いに素なので、k6=11tk-6 = 11t, n2=4tn-2 = 4t ( ttは整数) と書けます。
したがって、k=11t+6k = 11t + 6, n=4t+2n = 4t + 2 となります。
x=4k+3=4(11t+6)+3=44t+24+3=44t+27x = 4k + 3 = 4(11t + 6) + 3 = 44t + 24 + 3 = 44t + 27
x=11n+5=11(4t+2)+5=44t+22+5=44t+27x = 11n + 5 = 11(4t + 2) + 5 = 44t + 22 + 5 = 44t + 27
したがって、x=44t+27x = 44t + 27 と表せます。
xxが2022以下の自然数なので、44t+27202244t + 27 \le 2022 となります。
44t199544t \le 1995
t19954445.34t \le \frac{1995}{44} \approx 45.34
ttは整数なので、t45t \le 45
ttは0以上の整数なので、0t450 \le t \le 45
したがって、ttは0から45までの46個の整数値をとり得ます。

3. 最終的な答え

46個

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