$\frac{1}{2-\sqrt{3}}$ の整数の部分を $a$、小数部分を $b$ とする。以下の値を求める。 (1) $a$ (2) $b$ (3) $\frac{a+b^2}{3b}$

代数学式の計算有理化平方根数値計算
2025/5/23

1. 問題の内容

123\frac{1}{2-\sqrt{3}} の整数の部分を aa、小数部分を bb とする。以下の値を求める。
(1) aa
(2) bb
(3) a+b23b\frac{a+b^2}{3b}

2. 解き方の手順

(1) まず、123\frac{1}{2-\sqrt{3}} を有理化する。
123=1232+32+3=2+343=2+3\frac{1}{2-\sqrt{3}} = \frac{1}{2-\sqrt{3}} \cdot \frac{2+\sqrt{3}}{2+\sqrt{3}} = \frac{2+\sqrt{3}}{4-3} = 2+\sqrt{3}
ここで、3\sqrt{3} の近似値を考える。1<3<21 < \sqrt{3} < 2 である。より正確には、1.7<3<1.81.7 < \sqrt{3} < 1.8 であるので、2+32+\sqrt{3}3.73.7 から 3.83.8 の間の値となる。
したがって、123\frac{1}{2-\sqrt{3}} の整数の部分は 33 である。
a=3a = 3
(2) 小数部分 bb は、2+32+\sqrt{3} から整数の部分 33 を引いたものなので、
b=(2+3)3=31b = (2+\sqrt{3}) - 3 = \sqrt{3} - 1
(3) a+b23b\frac{a+b^2}{3b}a=3a=3b=31b=\sqrt{3}-1 を代入する。
a+b23b=3+(31)23(31)=3+(323+1)3(31)=3+4233(31)=7233(31)\frac{a+b^2}{3b} = \frac{3+(\sqrt{3}-1)^2}{3(\sqrt{3}-1)} = \frac{3+(3-2\sqrt{3}+1)}{3(\sqrt{3}-1)} = \frac{3+4-2\sqrt{3}}{3(\sqrt{3}-1)} = \frac{7-2\sqrt{3}}{3(\sqrt{3}-1)}
分母を有理化するために 3+1\sqrt{3}+1 を分母と分子にかける。
7233(31)3+13+1=(723)(3+1)3(31)=73+76236=53+16\frac{7-2\sqrt{3}}{3(\sqrt{3}-1)} \cdot \frac{\sqrt{3}+1}{\sqrt{3}+1} = \frac{(7-2\sqrt{3})(\sqrt{3}+1)}{3(3-1)} = \frac{7\sqrt{3}+7-6-2\sqrt{3}}{6} = \frac{5\sqrt{3}+1}{6}

3. 最終的な答え

(1) a=3a = 3
(2) b=31b = \sqrt{3} - 1
(3) a+b23b=53+16\frac{a+b^2}{3b} = \frac{5\sqrt{3}+1}{6}

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