与えられた式を簡略化して、$\sin \theta$ になることを示す問題です。与えられた式は、 $\frac{2\tan\frac{\theta}{2}}{1+\tan^2\frac{\theta}{2}}$ です。

解析学三角関数恒等式2倍角の公式式の簡略化
2025/5/24

1. 問題の内容

与えられた式を簡略化して、sinθ\sin \theta になることを示す問題です。与えられた式は、
2tanθ21+tan2θ2\frac{2\tan\frac{\theta}{2}}{1+\tan^2\frac{\theta}{2}}
です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた式を三角関数の恒等式を用いて変形します。
tanθ2=sinθ2cosθ2\tan \frac{\theta}{2} = \frac{\sin \frac{\theta}{2}}{\cos \frac{\theta}{2}} であるので、これを代入します。
2tanθ21+tan2θ2=2sinθ2cosθ21+sin2θ2cos2θ2\frac{2\tan\frac{\theta}{2}}{1+\tan^2\frac{\theta}{2}} = \frac{2\frac{\sin\frac{\theta}{2}}{\cos\frac{\theta}{2}}}{1+\frac{\sin^2\frac{\theta}{2}}{\cos^2\frac{\theta}{2}}}
次に、分母と分子に cos2θ2\cos^2\frac{\theta}{2} をかけます。
=2sinθ2cosθ2cos2θ2+sin2θ2= \frac{2\sin\frac{\theta}{2}\cos\frac{\theta}{2}}{\cos^2\frac{\theta}{2}+\sin^2\frac{\theta}{2}}
三角関数の基本的な恒等式 cos2x+sin2x=1\cos^2 x + \sin^2 x = 1 を用いて、分母を簡略化します。
=2sinθ2cosθ21= \frac{2\sin\frac{\theta}{2}\cos\frac{\theta}{2}}{1}
=2sinθ2cosθ2= 2\sin\frac{\theta}{2}\cos\frac{\theta}{2}
ここで、2倍角の公式 2sinxcosx=sin2x2\sin x \cos x = \sin 2x を用いると、
=sin(2θ2)= \sin(2\cdot\frac{\theta}{2})
=sinθ= \sin \theta

3. 最終的な答え

sinθ\sin \theta

「解析学」の関連問題

与えられた関数 $f(x)$ は、次のように定義された区分関数です。 $f(x) = \begin{cases} 2^x & (x \geq 0) \\ a & (x < 0) \end{cases}...

区分関数連続性極限
2025/5/24

定積分 $\int_{0}^{\pi} (e^{3x+1} + \sin 2x) dx$ の値を求める。

定積分指数関数三角関数積分
2025/5/24

問1: x軸上を運動する質点の時刻 $t$ における速度が $v(t) = e^{-\frac{t}{2}} \sin(2t)$ で与えられている。 (i) $0 \le t \le 2\pi$ の範...

微分積分運動微分方程式減衰振動
2025/5/24

$0 \le y \le 2$において、曲線 $x = e^y - 2$ と $y$ 軸に挟まれた部分を、$y$ 軸の周りに1回転させてできる回転体の体積 $V$ を求める問題です。そして、答えの形式...

積分回転体の体積定積分
2025/5/24

底面の半径が $a$ の直円柱を、底面の直径ABを含む底面と $\frac{\pi}{3}$ の角をなす平面で切断したとき、できる2つの立体のうち、小さい方の立体の体積$V$を求める問題です。ただし、...

体積積分円柱立体の切断
2025/5/24

曲線 $y = \tan x$ ($\frac{\pi}{4} \le x \le \frac{\pi}{3}$) と $x$ 軸、および2直線 $x = \frac{\pi}{4}$, $x = \...

積分定積分面積三角関数
2025/5/24

$\int_{0}^{x} e^t f(t) dt = 2xe^{2x} - 3e^{2x} + 3e^x$ を満たす関数 $f(x)$ を求める問題です。

積分微分積分方程式指数関数
2025/5/24

次の定積分の値を計算し、空欄を埋める問題です。 (1) $\int_{1}^{3} \frac{2x+1}{x^2} dx = \boxed{1} \log3 + \boxed{\frac{2}{3}...

定積分積分三角関数対数関数
2025/5/24

不定積分 $\int \frac{3x-26}{x^2-8x+12} dx$ を計算し、その結果を $6 \log|x-7| - 8 \log|x-9| + C$ の形式で表したときの、係数と定数を求...

積分不定積分部分分数分解対数関数
2025/5/24

不定積分 $\int \frac{3x^2+8x-11}{x+4} dx$ を計算し、与えられた式 $\frac{1}{2}x^2 - 3x + 4 \log|x+5| + C$ の係数を求めよ。

不定積分多項式除算積分計算有理関数
2025/5/24