(1) 集合 $\{a, b\}$ の部分集合を全て求めます。 (2) 全体集合 $U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\}$、部分集合 $A = \{2, 4, 5, 7, 8\}$、 $B = \{1, 2, 4, 9\}$ が与えられています。ド・モルガンの法則を用いて、以下の集合を求めます。 (1) $\overline{A \cap B}$ (2) $\overline{A \cup B}$ さらに、ド・モルガンの法則 $\overline{A \cup B} = \overline{A} \cap \overline{B}$ と $\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B}$ の説明を完成させます。

離散数学集合部分集合ド・モルガンの法則集合演算
2025/5/24
以下に、問題の解答を記述します。

1. 問題の内容

(1) 集合 {a,b}\{a, b\} の部分集合を全て求めます。
(2) 全体集合 U={1,2,3,4,5,6,7,8,9}U = \{1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9\}、部分集合 A={2,4,5,7,8}A = \{2, 4, 5, 7, 8\}B={1,2,4,9}B = \{1, 2, 4, 9\} が与えられています。ド・モルガンの法則を用いて、以下の集合を求めます。
(1) AB\overline{A \cap B}
(2) AB\overline{A \cup B}
さらに、ド・モルガンの法則 AB=AB\overline{A \cup B} = \overline{A} \cap \overline{B}AB=AB\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B} の説明を完成させます。

2. 解き方の手順

(1) 集合 {a,b}\{a, b\} の部分集合は、空集合 \emptyset{a}\{a\}{b}\{b\}{a,b}\{a, b\} です。
(2)
(1) まず、ABA \cap B を求めます。AB={2,4}A \cap B = \{2, 4\}
次に、AB\overline{A \cap B} を求めます。UU の中で ABA \cap B に含まれない要素を集めます。 AB={1,3,5,6,7,8,9}\overline{A \cap B} = \{1, 3, 5, 6, 7, 8, 9\}
(2) まず、ABA \cup B を求めます。AB={1,2,4,5,7,8,9}A \cup B = \{1, 2, 4, 5, 7, 8, 9\}
次に、AB\overline{A \cup B} を求めます。UU の中で ABA \cup B に含まれない要素を集めます。AB={3,6}\overline{A \cup B} = \{3, 6\}
図3の斜線部分はAB\overline{A} \cap \overline{B}で、UUの中でAAにもBBにも含まれない要素です。よってAB=AB\overline{A} \cap \overline{B} = \overline{A \cup B}が成り立ちます。
図4の斜線部分はAB\overline{A} \cup \overline{B}で、UUの中でAAに含まれない要素とBBに含まれない要素の和集合です。よってAB=AB\overline{A} \cup \overline{B} = \overline{A \cap B}が成り立ちます。

3. 最終的な答え

(1) {a,b}\{a, b\} の部分集合: ,{a},{b},{a,b}\emptyset, \{a\}, \{b\}, \{a, b\}
(2)
(1) AB={1,3,5,6,7,8,9}\overline{A \cap B} = \{1, 3, 5, 6, 7, 8, 9\}
(2) AB={3,6}\overline{A \cup B} = \{3, 6\}
図3の斜線部分はAB\overline{A \cup B}で、AB\overline{A \cup B} = AB\overline{A} \cap \overline{B} が成り立つ。
図4の斜線部分はAB\overline{A \cap B}で、AB\overline{A \cap B} = AB\overline{A} \cup \overline{B} が成り立つ。

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