$0 \le \theta < \frac{\pi}{2}$ における関数 $y = -\sin 2\theta + \sqrt{3} \cos 2\theta$ の最大値および最小値を求める問題です。

解析学三角関数最大値最小値三角関数の合成
2025/5/24

1. 問題の内容

0θ<π20 \le \theta < \frac{\pi}{2} における関数 y=sin2θ+3cos2θy = -\sin 2\theta + \sqrt{3} \cos 2\theta の最大値および最小値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、y=sin2θ+3cos2θy = -\sin 2\theta + \sqrt{3} \cos 2\theta を三角関数の合成を用いて変形します。
y=Rsin(2θ+α)y = R \sin (2\theta + \alpha) と置くと、
Rcosα=sin2θR \cos \alpha = -\sin 2\theta の係数 1-1, Rsinα=cos2θR \sin \alpha = \cos 2\theta の係数 3\sqrt{3} となります。
R=(1)2+(3)2=1+3=4=2R = \sqrt{(-1)^2 + (\sqrt{3})^2} = \sqrt{1+3} = \sqrt{4} = 2
cosα=12\cos \alpha = -\frac{1}{2}
sinα=32\sin \alpha = \frac{\sqrt{3}}{2}
α=23π\alpha = \frac{2}{3} \pi
したがって、
y=2sin(2θ+23π)y = 2 \sin (2\theta + \frac{2}{3} \pi)
2θ+23π=β2\theta + \frac{2}{3} \pi = \beta とおくと、
0θ<π20 \le \theta < \frac{\pi}{2} より
02θ<π0 \le 2\theta < \pi
23π2θ+23π<π+23π=53π\frac{2}{3} \pi \le 2\theta + \frac{2}{3} \pi < \pi + \frac{2}{3} \pi = \frac{5}{3} \pi
したがって、 23πβ<53π\frac{2}{3} \pi \le \beta < \frac{5}{3} \pi
sinβ\sin \betaβ=π2\beta = \frac{\pi}{2} で最大値 11 をとります。
β=32π\beta = \frac{3}{2} \pi で最小値 1-1 をとります。
23πβ<53π\frac{2}{3} \pi \le \beta < \frac{5}{3} \pi なので、sinβ\sin \beta の最大値は 11 です。(π2\frac{\pi}{2}が含まれるから)
最小値は sin(23π)\sin(\frac{2}{3} \pi) または sin(53π)\sin(\frac{5}{3} \pi) でとります。
sin(23π)=32\sin(\frac{2}{3} \pi) = \frac{\sqrt{3}}{2}
sin(53π)=32\sin(\frac{5}{3} \pi) = -\frac{\sqrt{3}}{2}
β=53π\beta = \frac{5}{3} \pisinβ\sin \beta は最小値 32-\frac{\sqrt{3}}{2} をとります。
したがって、関数 y=2sinβy = 2 \sin \beta の最大値は 21=22 \cdot 1 = 2 であり、最小値は 2(32)=32 \cdot (-\frac{\sqrt{3}}{2}) = -\sqrt{3} です。

3. 最終的な答え

エ:2
オ:2
カ:3
キ:5
ク:3
ケ:1
コ:1
サ:5
シ:3
ス:2
セ:8

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