数直線上を運動する点Pの座標 $x$ が、時刻 $t$ の関数として $x = -t^3 + 6t^2$ ($t \geq 0$) で表されるとき、速度 $\frac{dx}{dt}$、点Pが原点から正の方向に最も離れる時刻 $t$、そのときの速度、加速度を求める。

解析学微分速度加速度運動最大値
2025/5/24

1. 問題の内容

数直線上を運動する点Pの座標 xx が、時刻 tt の関数として x=t3+6t2x = -t^3 + 6t^2 (t0t \geq 0) で表されるとき、速度 dxdt\frac{dx}{dt}、点Pが原点から正の方向に最も離れる時刻 tt、そのときの速度、加速度を求める。

2. 解き方の手順

まず、速度 dxdt\frac{dx}{dt} を求める。
dxdt=ddt(t3+6t2)=3t2+12t\frac{dx}{dt} = \frac{d}{dt}(-t^3 + 6t^2) = -3t^2 + 12t
点Pが原点から正の方向に最も離れるとき、速度は0になる。
3t2+12t=0-3t^2 + 12t = 0
3t(t4)=0-3t(t - 4) = 0
t=0t = 0 または t=4t = 4
t=0t = 0 のとき、点Pは原点にいるので、求める時刻は t=4t = 4 である。
t=4t=4のときの速度は0である。
次に、加速度 d2xdt2\frac{d^2x}{dt^2} を求める。
d2xdt2=ddt(3t2+12t)=6t+12\frac{d^2x}{dt^2} = \frac{d}{dt}(-3t^2 + 12t) = -6t + 12
t=4t=4のときの加速度は、
6(4)+12=24+12=12-6(4) + 12 = -24 + 12 = -12

3. 最終的な答え

dxdt=3t2+12t\frac{dx}{dt} = -3t^2 + 12t
t=4t = 4
速度は 00
加速度は 12-12

「解析学」の関連問題

画像には、不定積分と定積分の計算問題があります。具体的には、以下の問題が含まれます。 (1) $\int dx$ (2) $\int t^3 dt$ (3) $\int (2x^4 + x - 3) ...

不定積分定積分積分計算
2025/5/24

2変数関数 $z = f(x, y) = 2(x - y)$ の偏導関数 $f_x(x, y)$ と $f_y(x, y)$ を求める問題です。

偏微分多変数関数
2025/5/24

与えられた関数について、定義域内での最大値と最小値を求める問題です。 (1) $y=2x+3$ ($1 < x \le 3$) (2) $y=-3x+4$ ($0 < x < 2$)

関数の最大値関数の最小値一次関数定義域
2025/5/24

与えられた関数がすべての実数で連続になるような定数 $a$ の値を求めます。 (1) $f(x) = \begin{cases} \frac{x^2-4}{x-2} & (x \neq 2) \\ a...

連続性極限関数の定義微分積分
2025/5/24

与えられた関数 $f(x)$ は、次のように定義された区分関数です。 $f(x) = \begin{cases} 2^x & (x \geq 0) \\ a & (x < 0) \end{cases}...

区分関数連続性極限
2025/5/24

定積分 $\int_{0}^{\pi} (e^{3x+1} + \sin 2x) dx$ の値を求める。

定積分指数関数三角関数積分
2025/5/24

問1: x軸上を運動する質点の時刻 $t$ における速度が $v(t) = e^{-\frac{t}{2}} \sin(2t)$ で与えられている。 (i) $0 \le t \le 2\pi$ の範...

微分積分運動微分方程式減衰振動
2025/5/24

$0 \le y \le 2$において、曲線 $x = e^y - 2$ と $y$ 軸に挟まれた部分を、$y$ 軸の周りに1回転させてできる回転体の体積 $V$ を求める問題です。そして、答えの形式...

積分回転体の体積定積分
2025/5/24

底面の半径が $a$ の直円柱を、底面の直径ABを含む底面と $\frac{\pi}{3}$ の角をなす平面で切断したとき、できる2つの立体のうち、小さい方の立体の体積$V$を求める問題です。ただし、...

体積積分円柱立体の切断
2025/5/24

曲線 $y = \tan x$ ($\frac{\pi}{4} \le x \le \frac{\pi}{3}$) と $x$ 軸、および2直線 $x = \frac{\pi}{4}$, $x = \...

積分定積分面積三角関数
2025/5/24