この級数は、部分分数分解を用いて解くことができます。
まず、n(n+2)1 を部分分数に分解します。 n(n+2)1=nA+n+2B 両辺に n(n+2) をかけると、 1=A(n+2)+Bn 1=(A+B)n+2A したがって、A+B=0 かつ 2A=1 となります。 A=21 であり、B=−21 であることがわかります。 よって、
n(n+2)1=21(n1−n+21) したがって、級数は次のようになります。
∑n=1∞n(n+2)1=21∑n=1∞(n1−n+21) SN=21[(11−31)+(21−41)+(31−51)+(41−61)+⋯+(N−11−N+11)+(N1−N+21)] この級数は望遠鏡級数(telescoping series)と呼ばれるものであり、多くの項が打ち消しあいます。
具体的には、31,41,…,N1 が打ち消し合うので、 SN=21(11+21−N+11−N+21) SN=21(23−N+11−N+21) したがって、級数の和は、N→∞ のときの SN の極限になります。 ∑n=1∞n(n+2)1=limN→∞SN=21(23−0−0)=43