まず、Aの物差しが示す長さとBの物差しが示す長さの差を計算する。
73.5−72=1.5 cm 次に、物差しの誤差と実際の長さの比を考える。AとBの物差しで測った長さの差が1.5cmであるのに対し、正しい物差しで測ると0.6cmの差が出るので、この比を用いて、それぞれの物差しの誤差を求める。
Aの物差しの誤差をxとすると、Bの物差しの誤差は x+0.6 となる。 よって、72x+73.5(x+0.6) が紐の実際の長さとなる。 Aの物差しの実際の長さに対する比率と、Bの物差しの実際の長さに対する比率を比較することで、誤差を求める。
Aの物差しの縮尺を kA、Bの物差しの縮尺を kB とすると、 72kA=73.5kB kA−kB=0.6/L (Lは実際の紐の長さ) L=72kA=73.5kB 73.5kB−72kB=1.5kB=73.5(kA−0.6/L)−72kA=1.5kB 仮にAの物差しが短かったとすると、Aの示す長さ=実際の長さ∗(30/実際の長さ) 72=実際の長さ∗(30/30+x) 73.5=実際の長さ∗(30/30+x+0.6) 正しい物差しで測ったAとBの差は0.6cmなので、AとBそれぞれの誤差の比率を求める必要がある。
Aの物差しの誤差をa、Bの物差しの誤差をbとする。この時、b=a+0.6 紐の長さをLとすると、L=72+a かつ L=73.5+b 72+a=73.5+a+0.6 72=73.5+0.6 これは成り立たない。
Aの物差しが長く、Bの物差しが短いとすると、L=72−a かつ L=73.5−(a+0.6) 72−a=73.5−a−0.6 これも成り立たない。
ここで、AとBの物差しがどちらも短く測っていると仮定する。
Aの物差しの誤差をx、Bの物差しの誤差をyとする。
72∗(30+x)/30=L 73.5∗(30+y)/30=L 72∗(30+x)=73.5∗(30+x+0.6) 2160+72x=2205+73.5x+44.1 0=89.1+1.5x 問題文を読み解くと、AとBの正しい物差しにおける差は0.6cmで、これは測った値そのものの差である。
Aで測った時に短い方だとすると、
LA=72+a LB=73.5+a+0.6=74.1+a Aは72cm, Bは73.5cmなので、実際の長さをLとして、
L=72/kA = 73.5/kB kA−kB=0.6 kB=kA−0.6 72/kA=73.5/(kA−0.6) 72kA−43.2=73.5kA −43.2=1.5kA kA=−28.8 Aの物差しの誤差をxとする。すると、Bの物差しの誤差はx+0.6。
実際の長さをLとすると、
L/(30+x)=72/30 L/(30+x+0.6)=73.5/30 30L=72(30+x)=2160+72x 30L=73.5(30.6+x)=2250.1+73.5x 2160+72x=2250.1+73.5x −90.1=1.5x x=−60.0666 紐の長さをLとすると、Aの物差しの誤差をaとしたとき、
L = 72 + a
L = 73.5 + (a+0.6) = 74.1 + a
これが矛盾するので、A,Bの誤差の方向に問題がある。
Aで72, Bで73.5。A,Bを正しいもので測ると差が0.6。
Aが実際の長さより小さく、Bが実際の長さより大きいとすると、
L=73.5−(x+0.6) 72+x=72.9−x