AとBの2つの30cmの物差しで紐の長さを測ったところ、Aでは72cm、Bでは73.5cmだった。正しい物差しでAとBで測ると0.6cmの差が出た。紐の長さを求める。

算数長さ面積正方形正三角形六角形
2025/5/25
## 問題9

1. 問題の内容

AとBの2つの30cmの物差しで紐の長さを測ったところ、Aでは72cm、Bでは73.5cmだった。正しい物差しでAとBで測ると0.6cmの差が出た。紐の長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、Aの物差しが示す長さとBの物差しが示す長さの差を計算する。
73.572=1.573.5 - 72 = 1.5 cm
次に、物差しの誤差と実際の長さの比を考える。AとBの物差しで測った長さの差が1.5cmであるのに対し、正しい物差しで測ると0.6cmの差が出るので、この比を用いて、それぞれの物差しの誤差を求める。
Aの物差しの誤差をxとすると、Bの物差しの誤差は x+0.6x + 0.6 となる。
よって、72x+73.5(x+0.6)72x + 73.5(x+0.6) が紐の実際の長さとなる。
Aの物差しの実際の長さに対する比率と、Bの物差しの実際の長さに対する比率を比較することで、誤差を求める。
Aの物差しの縮尺を kAk_A、Bの物差しの縮尺を kBk_B とすると、
72kA=73.5kB72k_A = 73.5k_B
kAkB=0.6/Lk_A - k_B = 0.6/L (Lは実際の紐の長さ)
L=72kA=73.5kBL = 72k_A = 73.5k_B
73.5kB72kB=1.5kB=73.5(kA0.6/L)72kA=1.5kB73.5k_B - 72k_B = 1.5k_B = 73.5(k_A - 0.6/L) - 72k_A = 1.5k_B
仮にAの物差しが短かったとすると、Aの示す長さ=実際の長さ(30/実際の長さ)Aの示す長さ = 実際の長さ * (30/実際の長さ)
72=実際の長さ(30/30+x)72 = 実際の長さ * (30/30+x)
73.5=実際の長さ(30/30+x+0.6)73.5 = 実際の長さ * (30/30+x+0.6)
正しい物差しで測ったAとBの差は0.6cmなので、AとBそれぞれの誤差の比率を求める必要がある。
Aの物差しの誤差をa、Bの物差しの誤差をbとする。この時、b=a+0.6b = a+0.6
紐の長さをLとすると、L=72+aL = 72 + a かつ L=73.5+bL = 73.5 + b
72+a=73.5+a+0.672 + a = 73.5 + a + 0.6
72=73.5+0.672 = 73.5 + 0.6
これは成り立たない。
Aの物差しが長く、Bの物差しが短いとすると、L=72aL = 72 - a かつ L=73.5(a+0.6)L = 73.5 - (a+0.6)
72a=73.5a0.672 - a = 73.5 - a - 0.6
72=72.972 = 72.9
これも成り立たない。
ここで、AとBの物差しがどちらも短く測っていると仮定する。
Aの物差しの誤差をx、Bの物差しの誤差をyとする。
72(30+x)/30=L72 * (30+x)/30 = L
73.5(30+y)/30=L73.5 * (30+y)/30 = L
y=x+0.6y = x+0.6
72(30+x)=73.5(30+x+0.6)72 * (30+x) = 73.5 * (30+x+0.6)
2160+72x=2205+73.5x+44.12160 + 72x = 2205 + 73.5x + 44.1
0=89.1+1.5x0 = 89.1 + 1.5x
x=59.4x = -59.4
問題文を読み解くと、AとBの正しい物差しにおける差は0.6cmで、これは測った値そのものの差である。
Aで測った時に短い方だとすると、
LA=72+aL_A = 72 + a
LB=73.5+a+0.6=74.1+aL_B = 73.5 + a+0.6 = 74.1 + a
Aは72cm, Bは73.5cmなので、実際の長さをLとして、
L=72/kAL = 72/kA = 73.5/kB73.5/kB
kAkB=0.6kA - kB = 0.6
kB=kA0.6kB = kA - 0.6
72/kA=73.5/(kA0.6)72/kA = 73.5/(kA - 0.6)
72kA43.2=73.5kA72kA - 43.2 = 73.5kA
43.2=1.5kA-43.2 = 1.5kA
kA=28.8kA = -28.8
Aの物差しの誤差をxとする。すると、Bの物差しの誤差はx+0.6。
実際の長さをLとすると、
L/(30+x)=72/30L/(30+x) = 72/30
L/(30+x+0.6)=73.5/30L/(30+x+0.6) = 73.5/30
30L=72(30+x)=2160+72x30L = 72(30+x) = 2160 + 72x
30L=73.5(30.6+x)=2250.1+73.5x30L = 73.5(30.6+x) = 2250.1 + 73.5x
2160+72x=2250.1+73.5x2160+72x = 2250.1 + 73.5x
90.1=1.5x-90.1 = 1.5x
x=60.0666x = -60.0666
紐の長さをLとすると、Aの物差しの誤差をaとしたとき、
L = 72 + a
L = 73.5 + (a+0.6) = 74.1 + a
これが矛盾するので、A,Bの誤差の方向に問題がある。
Aで72, Bで73.5。A,Bを正しいもので測ると差が0.6。
Aが実際の長さより小さく、Bが実際の長さより大きいとすると、
L=72+xL = 72 + x
L=73.5(x+0.6)L = 73.5 - (x+0.6)
72+x=72.9x72 + x = 72.9 - x
2x=0.92x = 0.9
x=0.45x = 0.45
L=72.45L = 72.45

3. 最終的な答え

72.45 cm
## 問題10

1. 問題の内容

正方形と正三角形を組み合わせた六角形の面積を求める。ただし、正方形の一辺は20cm。

2. 解き方の手順

六角形は、正方形と正三角形2つから構成される。
正方形の面積は、20×20=40020 \times 20 = 400 cm2^2
正三角形の一辺の長さは正方形の一辺の長さに等しいので、20cm。
正三角形の面積は、 34×一辺の長2\frac{\sqrt{3}}{4} \times 一辺の長さ^2 で求められる。
したがって、正三角形の面積は 34×202=34×400=1003\frac{\sqrt{3}}{4} \times 20^2 = \frac{\sqrt{3}}{4} \times 400 = 100\sqrt{3} cm2^2
六角形の面積は、正方形の面積 + 正三角形2つ分の面積 なので、
400+2×1003=400+2003400 + 2 \times 100\sqrt{3} = 400 + 200\sqrt{3} cm2^2
31.732\sqrt{3} \approx 1.732 より、2003200×1.732=346.4200\sqrt{3} \approx 200 \times 1.732 = 346.4
六角形の面積は、400+346.4=746.4400 + 346.4 = 746.4 cm2^2

3. 最終的な答え

400+2003400 + 200\sqrt{3} cm2^2(または、約746.4 cm2^2

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