$n^3 - 7n + 9$ が素数となるような整数 $n$ を全て求める問題です。

数論素数多項式整数の性質代入法
2025/5/25

1. 問題の内容

n37n+9n^3 - 7n + 9 が素数となるような整数 nn を全て求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、n37n+9n^3 - 7n + 9 を因数分解することを試みます。しかし、因数定理などを使ってもうまくいきません。そこで、nn にいくつかの整数を代入して、素数になるかどうかを調べてみます。
n=0n=0 のとき、n37n+9=00+9=9n^3 - 7n + 9 = 0 - 0 + 9 = 9 (素数ではない)
n=1n=1 のとき、n37n+9=17+9=3n^3 - 7n + 9 = 1 - 7 + 9 = 3 (素数)
n=2n=2 のとき、n37n+9=814+9=3n^3 - 7n + 9 = 8 - 14 + 9 = 3 (素数)
n=3n=3 のとき、n37n+9=2721+9=15n^3 - 7n + 9 = 27 - 21 + 9 = 15 (素数ではない)
n=1n=-1 のとき、n37n+9=1+7+9=15n^3 - 7n + 9 = -1 + 7 + 9 = 15 (素数ではない)
n=2n=-2 のとき、n37n+9=8+14+9=15n^3 - 7n + 9 = -8 + 14 + 9 = 15 (素数ではない)
n=3n=-3 のとき、n37n+9=27+21+9=3n^3 - 7n + 9 = -27 + 21 + 9 = 3 (素数)
n=1,2,3n=1, 2, -3 のとき n37n+9=3n^3 - 7n + 9 = 3 となり、これは素数です。
n37n+9n^3-7n+9がある整数aabbによってababと表せる場合、n37n+9n^3-7n+9が素数となるにはa=1a=1かつbbが素数、またはb=1b=1かつaaが素数となる必要があります。
ここでn37n+9n^3 - 7n + 9を変形することを考えます。
n37n+9=n3n6n+9=n(n21)3(2n3)=n(n1)(n+1)3(2n3)n^3 - 7n + 9 = n^3 - n - 6n + 9 = n(n^2 - 1) - 3(2n - 3) = n(n-1)(n+1) - 3(2n - 3).
次に、n37n+9=1n^3-7n+9=1となるnnを考えてみます。
n37n+9=1n^3 - 7n + 9 = 1
n37n+8=0n^3 - 7n + 8 = 0
(n1)(n2+n8)=0(n-1)(n^2 + n - 8) = 0
n=1n=1 または n2+n8=0n^2 + n - 8 = 0
n2+n8=0n^2 + n - 8 = 0 の解は n=1±1+322=1±332n = \frac{-1 \pm \sqrt{1 + 32}}{2} = \frac{-1 \pm \sqrt{33}}{2} となり、整数解ではありません。
n37n+9=pn^3-7n+9=p (ppは素数)とおくと、
n=1,2,3n=1,2,-3の時、n37n+9=3n^3-7n+9=3となることがわかっています。
他の整数解を探すために、関数 f(n)=n37n+9f(n) = n^3 - 7n + 9 の増減を調べます。
f(n)=3n27f'(n) = 3n^2 - 7.
f(n)=0f'(n) = 0 となるのは n=±73±1.53n = \pm \sqrt{\frac{7}{3}} \approx \pm 1.53 のときです。
n=1n=1n=2n=2の間で極小値を取り、n=1n=-1n=2n=-2の間で極大値を取ります。
nn \to \infty のとき f(n)f(n) \to \infty であり、nn \to -\infty のとき f(n)f(n) \to -\infty です。
n=4n=4 のとき、n37n+9=6428+9=45n^3 - 7n + 9 = 64 - 28 + 9 = 45 (素数ではない)
n=4n=-4 のとき、n37n+9=64+28+9=27n^3 - 7n + 9 = -64 + 28 + 9 = -27 (素数ではない)
したがって、素数となる nn1,2,31, 2, -3 のみであると考えられます。

3. 最終的な答え

n=1,2,3n = 1, 2, -3

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