この問題は、自然数 $n$ に対して、$n$ の約数の和を $s(n)$、$n$ 以下の自然数で $n$ と互いに素なものの個数を $g(n)$、そして $f(n) = s(n) - n$ と定義した上で、いくつかの問いに答えるものです。具体的には、$s(8)$ の値、$f(n) < n$ となる $n$ の選択、メルセンヌ素数の選択、そして正しい記述の選択を求められます。
2025/7/31
1. 問題の内容
この問題は、自然数 に対して、 の約数の和を 、 以下の自然数で と互いに素なものの個数を 、そして と定義した上で、いくつかの問いに答えるものです。具体的には、 の値、 となる の選択、メルセンヌ素数の選択、そして正しい記述の選択を求められます。
2. 解き方の手順
**第一問:** の値を求める。
8の約数は1, 2, 4, 8なので、
**第二問:** となる を求める。ここで なので、 すなわち となる を探す。
* のとき、 なので、。よって
* のとき、 なので、は成り立たない。よって
* のとき、 なので、。よって
* のとき、 なので、は成り立たない。よって
したがって、 となるのは と です。
**第三問:** メルセンヌ素数を選ぶ。メルセンヌ素数とは、 の形で表される素数です。
* 7 = なので、メルセンヌ素数である。
* 15 = で素数ではない。
* 17 は素数だが、 の形ではない。
* 31 = なので、メルセンヌ素数である。
したがって、メルセンヌ素数は 7 と 31 です。
**第四問:** 正しい記述を選ぶ。
* 21 は完全数ではない。完全数とは、自分自身を除く約数の和が自分自身と等しい数である。21の自分自身を除く約数は1,3,7なので、その和は11となり、21と等しくない。
* 28 は完全数である。28の自分自身を除く約数は1,2,4,7,14なので、その和は1+2+4+7+14=28となり、28と等しい。
* と が互いに素な自然数ならば、 が成り立つ。は一般には成立しない。
したがって、正しいのは「28は完全数である」と「 と が互いに素な自然数ならば、 である」です。
3. 最終的な答え
* 第一問:
4. 15
* 第二問:
1. 8,
3. 3
* 第三問:
1. 7,
4. 31
* 第四問: