この問題は、まず素数を列挙するアルゴリズムの考案者を答える問題と、与えられた4つの命題の中から真であるものを全て選択する問題の2つがあります。

数論素数エラトステネスの篩Bertrandの仮説命題
2025/7/31

1. 問題の内容

この問題は、まず素数を列挙するアルゴリズムの考案者を答える問題と、与えられた4つの命題の中から真であるものを全て選択する問題の2つがあります。

2. 解き方の手順

まず、素数を列挙するアルゴリズムの考案者はエラトステネスです。したがって、選択肢の中からエラトステネスを選択します。
次に、4つの命題の真偽を判定します。
* 命題1: 開区間 (n,2n)(n, 2n) 内に素数が1つも存在しないような正整数 nn が存在する。
n=1n=1 とすると、(1,2)(1, 2) 内には素数が存在しません。したがって、命題1は真です。
* 命題2: 閉区間 [n,2n][n, 2n] 内に素数が1つも存在しないような正整数 nn が存在する。
n=1n=1 とすると、[1,2][1, 2] 内に素数2が存在します。
n=2n=2 とすると、[2,4][2, 4] 内に素数2, 3が存在します。
n=3n=3 とすると、[3,6][3, 6] 内に素数3, 5が存在します。
n=4n=4 とすると、[4,8][4, 8] 内に素数5, 7が存在します。
どんな nn に対しても、Bertrandの仮説より [n,2n][n, 2n] には素数が必ず存在するため、命題2は偽です。
* 命題3: 半開区間 [n,2n)[n, 2n) 内に素数が1つも存在しないような正整数 nn が存在する。
n=1n=1 とすると、[1,2)[1, 2) 内には素数が存在しません。したがって、命題3は真です。
* 命題4: 半開区間 (n,2n](n, 2n] 内に素数が1つも存在しないような正整数 nn が存在する。
n=1n=1 とすると、(1,2](1, 2] 内には素数2が存在します。
n=2n=2 とすると、(2,4](2, 4] 内に素数3が存在します。
n=3n=3 とすると、(3,6](3, 6] 内に素数5が存在します。
n=4n=4 とすると、(4,8](4, 8] 内に素数5, 7が存在します。
どんな nn に対しても、Bertrandの仮説より (n,2n](n, 2n] には素数が必ず存在するため、命題4は偽です。

3. 最終的な答え

素数を列挙するアルゴリズムの考案者:エラトステネス
真である命題:1と3

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