## 問題 (1) まとめ
1. 問題の内容
与えられた6つの文のうち、間違っているものをすべて選択します。
2. 解き方の手順
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1. 素因数分解は、大きな数になるとコンピュータでも時間がかかるため、簡単に計算できるとは限りません。
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2. RSA暗号は素因数分解の困難性を利用しています。
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3. 誤り訂正符号の理論には線形代数が使われます。
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4. RSA暗号では、公開鍵の一部として2つの巨大な素数の積が使われます。
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5. 誤り訂正符号は、必ず誤りを訂正できるとは限りません。訂正能力を超える誤りがある場合は訂正できません。
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6. 誤り訂正符号の理論は、情報通信や半導体の業界で広く使われています。
3. 最終的な答え
1, 5
## 問題 (2) RSA暗号
1. 問題の内容
, , , とし、が暗号化された結果であるとき、元の数字(平文)を求めます。ここで、暗号化はで行われます。つまり、復号化はで行われます。はを満たす数です。ここで、です。
2. 解き方の手順
1. $\phi(n) = (p-1)(q-1) = (11-1)(19-1) = 10 \times 18 = 180$を計算します。
2. $ed \equiv 1 \pmod{\phi(n)}$より、$7d \equiv 1 \pmod{180}$となる$d$を求めます。拡張ユークリッドの互除法を用いると、$d = 103$となります。
3. $m \equiv c^d \pmod{n}$より、$m \equiv 9^{103} \pmod{209}$を計算します。
4. $9^{103} \pmod{209}$を手計算するのは大変なので、べき乗を小さくするために、繰り返し二乗法を使用します。
なので、
3. 最終的な答え
25
## 問題 (3) 誤り訂正符号
1. 問題の内容
動画内(p.15)の設定に基づき、Bさんが(1,1,0), (0,0,0), (1,1,1), (0,0,1), (1,0,0)を受信しました。Aさんが元々送信した5桁の0と1の列を、多数決に基づく誤り訂正によって推定します。
2. 解き方の手順
各桁ごとに、受信した信号の中で0と1の数を数え、多数決でAさんが送信した値を決定します。
* 1桁目: 1, 0, 1, 0, 1。1が3回、0が2回。よって、1と推定。
* 2桁目: 1, 0, 1, 0, 0。0が3回、1が2回。よって、0と推定。
* 3桁目: 0, 0, 1, 1, 0。0が3回、1が2回。よって、0と推定。
* 4桁目: 0, 0, 1, 1, 0。0が3回、1が2回。よって、0と推定。
* 5桁目: 0, 0, 1, 0, 0。0が4回、1が1回。よって、0と推定。
3. 最終的な答え
10000