(1)
正則かどうかを判定するために、行列 A の行列式を計算します。行列式が0でなければ正則であり、逆行列が存在します。 det(A)=3((−2)⋅(−1)−1⋅1)−2((−2)⋅(−1)−1⋅1)+1((−2)⋅1−(−2)⋅1)=3(2−1)−2(2−1)+1(−2+2)=3(1)−2(1)+1(0)=3−2+0=1 行列式が1であるため、A は正則です。次に逆行列を求めます。逆行列を求めるために、拡大行列(A∣I) を作り、行基本変形を用いて(I∣A−1) の形に変形します。ここでIは3x3の単位行列です。 3−212−2111−1∣∣∣100010001 行基本変形を適用します。
まず、3行目を1行目と交換します。
1−231−22−111∣∣∣001010100 2行目に 2x1行目を加えます。3行目から 3x1行目を引きます。
10010−1−1−14∣∣∣00101012−3 2行目と3行目を交換します。
1001−10−14−1∣∣∣0100011−32 2行目に -1 を掛けます。3行目に -1 を掛けます。
100110−1−41∣∣∣0−1000−113−2 1行目から 2行目を引きます。
1000103−41∣∣∣1−1000−1−23−2 1行目から 3x3行目を引きます。2行目に 4x3行目を加えます。
100010001∣∣∣1−103−4−14−5−2 したがって、A−1=1−103−4−14−5−2 (2)
行列 B が正則かどうかを判定するために、行列式を計算します。 det(B)=1121223131114111 4行目から2行目を引きます。
1120223−131104110 4行目で展開します。
det(B)=−(−1)⋅112311411=112311411 2行目から3行目を引きます。
1−12301401 2行目で展開します。
det(B)=−(−1)⋅3141=3⋅1−4⋅1=3−4=−1 B−1 を求めるためには、拡大行列(B∣I) を作り、行基本変形を用いて(I∣B−1) の形に変形する必要があります。ここでIは4x4の単位行列です。しかし、計算が複雑になるため、B−1 の計算は省略します。