与えられた数学の問題は、複数の小問から構成されています。微分、関数の連続性、グラフの概形、方程式の実数解の個数、不等式の証明など、幅広い分野をカバーしています。具体的には、以下の内容が含まれます。 (1) いくつかの関数について微分を計算する。 (2) 与えられた条件を満たす関数に含まれる定数を求める。 (3) 陰関数の微分を求める。 (4) 媒介変数表示された関数の導関数を求める。 (5) 曲線に接し、原点を通る直線の方程式を求める。 (6) 関数がx=1で微分可能となるようなaの値を求める。 (7) 関数の定義域、増減、極値、グラフの凹凸、漸近線を調べ、グラフの概形を描く。 (8) 方程式の実数解の個数を求める。 (9) 不等式を証明する。 (10) 不等式を証明し、確率に関する不等式を証明する。

解析学微分関数の連続性グラフ接線不等式確率
2025/5/25

1. 問題の内容

与えられた数学の問題は、複数の小問から構成されています。微分、関数の連続性、グラフの概形、方程式の実数解の個数、不等式の証明など、幅広い分野をカバーしています。具体的には、以下の内容が含まれます。
(1) いくつかの関数について微分を計算する。
(2) 与えられた条件を満たす関数に含まれる定数を求める。
(3) 陰関数の微分を求める。
(4) 媒介変数表示された関数の導関数を求める。
(5) 曲線に接し、原点を通る直線の方程式を求める。
(6) 関数がx=1で微分可能となるようなaの値を求める。
(7) 関数の定義域、増減、極値、グラフの凹凸、漸近線を調べ、グラフの概形を描く。
(8) 方程式の実数解の個数を求める。
(9) 不等式を証明する。
(10) 不等式を証明し、確率に関する不等式を証明する。

2. 解き方の手順

提示された問題は多岐にわたるので、ここではいくつかの問題例について解き方の手順を示します。
(1) 微分:
* ア. y=1x21y = \frac{1}{x^2 - 1} の場合、商の微分法または合成関数の微分法を利用します。y=(x21)1y = (x^2 - 1)^{-1}と変形し、微分すると y=1(x21)22x=2x(x21)2y' = -1(x^2 - 1)^{-2} \cdot 2x = \frac{-2x}{(x^2 - 1)^2} となります。
* イ. y=11+cosxy = \frac{1}{1 + \cos x} の場合も同様に、y=(1+cosx)1y = (1 + \cos x)^{-1}と変形して微分します。
* 他の関数も、積の微分法、合成関数の微分法、対数微分法などを適切に利用して計算します。
(2) 定数の決定:
* f(x)=acosx+bx+cf(x) = a \cos x + bx + c について、f(0)=15f(0) = 15, f(0)=7f'(0) = 7, f(0)=8f''(0) = -8 という条件から、a,b,ca, b, c に関する連立方程式を立てて解きます。
* f(0)=acos0+b(0)+c=a+c=15f(0) = a \cos 0 + b(0) + c = a + c = 15
* f(x)=asinx+bf'(x) = -a \sin x + b なので、f(0)=asin0+b=b=7f'(0) = -a \sin 0 + b = b = 7
* f(x)=acosxf''(x) = -a \cos x なので、f(0)=acos0=a=8f''(0) = -a \cos 0 = -a = -8 つまり a=8a = 8
* a=8,b=7a = 8, b = 7a+c=15a + c = 15 に代入して、8+c=158 + c = 15 より c=7c = 7
(3) 陰関数の微分:
* xtany=1x \tan y = 1 の両辺を xx で微分します。積の微分法を使うと tany+x1cos2ydydx=0\tan y + x \cdot \frac{1}{\cos^2 y} \cdot \frac{dy}{dx} = 0 となります。これを dydx\frac{dy}{dx} について解きます。
* dydx=tanycos2yx\frac{dy}{dx} = -\frac{\tan y \cos^2 y}{x}。条件より x=1tanyx = \frac{1}{\tan y} なので、dydx=tan2ycos2y=sin2y\frac{dy}{dx} = -\tan^2 y \cos^2 y = -\sin^2 y
(4) 媒介変数表示:
* dydx=dy/dtdx/dt\frac{dy}{dx} = \frac{dy/dt}{dx/dt} を利用します。x=cost+tsintx = \cos t + t \sin t, y=sinttcosty = \sin t - t \cos t をそれぞれ tt で微分します。
* dxdt=sint+sint+tcost=tcost\frac{dx}{dt} = -\sin t + \sin t + t \cos t = t \cos t
* dydt=costcost+tsint=tsint\frac{dy}{dt} = \cos t - \cos t + t \sin t = t \sin t
* したがって、dydx=tsinttcost=tant\frac{dy}{dx} = \frac{t \sin t}{t \cos t} = \tan t
* d2ydx2=ddx(dydx)=ddt(dydx)dtdx=ddt(tant)1dx/dt=1cos2t1tcost=1tcos3t\frac{d^2y}{dx^2} = \frac{d}{dx} (\frac{dy}{dx}) = \frac{d}{dt} (\frac{dy}{dx}) \cdot \frac{dt}{dx} = \frac{d}{dt}(\tan t) \cdot \frac{1}{dx/dt} = \frac{1}{\cos^2 t} \cdot \frac{1}{t \cos t} = \frac{1}{t \cos^3 t}
(5) 接線の方程式:
* y=logxxy = \frac{\log x}{x} の導関数を求め、接点の xx 座標を tt とすると、接線の傾きが求まります。その傾きを使って接線の方程式を立て、それが原点を通るという条件から tt を決定します。
* y=(1/x)xlogxx2=1logxx2y' = \frac{(1/x)x - \log x}{x^2} = \frac{1 - \log x}{x^2}。接点を (t,logtt)(t, \frac{\log t}{t}) とすると、接線は ylogtt=1logtt2(xt)y - \frac{\log t}{t} = \frac{1 - \log t}{t^2}(x - t) と表せる。これが原点を通るので、logtt=1logtt2(t)-\frac{\log t}{t} = \frac{1 - \log t}{t^2}(-t)。整理すると logtt=1logtt-\frac{\log t}{t} = -\frac{1 - \log t}{t}。ゆえに logt=1logt\log t = 1 - \log t なので、 2logt=12\log t = 1logt=12\log t = \frac{1}{2} なので、t=e1/2=et = e^{1/2} = \sqrt{e}。接点は(e,12e)(\sqrt{e}, \frac{1}{2\sqrt{e}})。接線の傾きは11/2e=12e\frac{1 - 1/2}{e} = \frac{1}{2e}。原点を通る接線の方程式は y=12exy = \frac{1}{2e}x
(6) 微分可能性:
* f(x)f(x)x=1x=1で微分可能であるためには、x=1x=1で連続であり、かつ左右からの微分係数が一致する必要があります。
(7) グラフの概形:
* 関数 y=x2+4x2y = \frac{x^2 + 4}{x^2} について、定義域は x0x \neq 0
* 増減を調べるために微分: y=8x3y' = \frac{-8}{x^3}x>0x > 0y<0y' < 0 なので単調減少、x<0x < 0y>0y' > 0 なので単調増加。
* 極値はなし。
* 凹凸を調べるために二階微分: y=24x4y'' = \frac{24}{x^4}。常に y>0y'' > 0 なので、下に凸。
* 漸近線: x±x \to \pm \inftyy1y \to 1 なので、y=1y = 1 は水平漸近線。x=0x = 0 は定義域に含まれない。
(8) 実数解の個数:
* x23=aexx^2 - 3 = ae^x の実数解の個数を求めるために、グラフ y=x23y = x^2 - 3y=aexy = ae^x の交点の個数を調べます。aa の値によって交点の個数が変化します。
(9) 不等式の証明:
* 対数関数の性質を利用して不等式を証明します。平均値の定理などを用いることも考えられます。
(10) 確率の証明:
* 不等式 1xex1-x \le e^{-x} を利用し、確率が 1e\frac{1}{e} より小さいことを数学的帰納法などで証明します。

3. 最終的な答え

上記の手順に従って計算することで、各問題の最終的な答えが得られます。上記の手順を踏まえ、各関数や条件に合わせて計算を行ってください。
具体的な数値や式を最終的な答えとして記述する必要があります。上記の例では、以下が答えとなります。
* (1)ア. y=2x(x21)2y' = \frac{-2x}{(x^2 - 1)^2}
* (2) a=8a=8, b=7b=7, c=7c=7
* (3) dydx=sin2y\frac{dy}{dx} = -\sin^2 y
* (4) dydx=tant\frac{dy}{dx} = \tan t, d2ydx2=1tcos3t\frac{d^2y}{dx^2} = \frac{1}{t \cos^3 t}
* (5) y=12exy = \frac{1}{2e}x

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