1. 問題の内容
関数 の定義域、増減、極値、グラフの凹凸、漸近線を調べ、グラフの概形を描く。
2. 解き方の手順
(1) 定義域:
分母が であるため、 を除いたすべての実数が定義域となる。
つまり、定義域は
(2) 導関数 を求める:
(3) となる を求める:
より、 。
より、。
は定義域に含まれない。
(4) 第二次導関数 を求める:
(5) 増減表を作成する:
| x | ... | 0 | ... | 2 | ... |
| :--- | :---- | :---- | :---- | :---- | :---- |
| y' | - | 不存在 | - | 0 | + |
| y'' | + | 不存在 | + | + | + |
| y | ↘︎ | 不存在 | ↘︎ | 3 | ↗︎ |
のとき、
したがって、 は極小値を与える。
は常に正なので、グラフは常に下に凸である。
(6) 漸近線を求める:
垂直漸近線: のとき、 となるので、 が垂直漸近線。
斜め漸近線: なので、 のとき、 となる。
したがって、 が斜め漸近線。
(7) グラフの概形:
で垂直漸近線、 で斜め漸近線、 で極小値をとる。
3. 最終的な答え
定義域:
極小値:
垂直漸近線:
斜め漸近線:
グラフの凹凸: 常に下に凸
増減: , で減少, で増加