$A$ は $n$ 次の正方行列であり、以下のように分割されている。 $ A = \begin{pmatrix} A_{11} & A_{12} \\ 0 & A_{22} \end{pmatrix} $ このとき、$A$ が正則であることと、$A_{11}$ と $A_{22}$ が正則であることは同値である。

代数学線形代数行列正則行列行列式ブロック行列
2025/5/26

1. 問題の内容

AAnn 次の正方行列であり、以下のように分割されている。
A=(A11A120A22) A = \begin{pmatrix} A_{11} & A_{12} \\ 0 & A_{22} \end{pmatrix}
このとき、AA が正則であることと、A11A_{11}A22A_{22} が正則であることは同値である。

2. 解き方の手順

AA が正則であることと、A11A_{11}A22A_{22} が正則であることの同値性を示す。
まず、AA が正則であると仮定する。このとき、AA の行列式は 0 でない。
AA の行列式は、分割された行列の行列式を用いて以下のように計算できる。
det(A)=det(A11)det(A22)\det(A) = \det(A_{11}) \det(A_{22})
AA が正則であるから det(A)0\det(A) \neq 0 である。したがって、
det(A11)0\det(A_{11}) \neq 0 かつ det(A22)0\det(A_{22}) \neq 0
これは A11A_{11}A22A_{22} が正則であることを意味する。
次に、A11A_{11}A22A_{22} が正則であると仮定する。このとき、det(A11)0\det(A_{11}) \neq 0 かつ det(A22)0\det(A_{22}) \neq 0 である。
したがって、
det(A)=det(A11)det(A22)0\det(A) = \det(A_{11}) \det(A_{22}) \neq 0
これは AA が正則であることを意味する。
以上より、AA が正則であることと、A11A_{11}A22A_{22} が正則であることは同値である。

3. 最終的な答え

AA が正則 \Leftrightarrow A11A_{11}A22A_{22} は正則 が成り立つ。

「代数学」の関連問題

与えられた行列 $D = \begin{bmatrix} 2 & 3 & 1 & 9 \\ 1 & 2 & 0 & 5 \\ 2 & 2 & 2 & 7 \end{bmatrix}$ を簡約化し、簡約...

線形代数行列簡約化掃き出し法
2025/5/26

与えられた式 $x^2 + xy - 2y^2 + 3x + 3y + 2$ を因数分解してください。

因数分解多項式二次式連立方程式
2025/5/26

与えられた4つの2x2行列の逆行列をそれぞれ求める問題です。

行列逆行列線形代数2x2行列
2025/5/26

与えられた等比数列 $2, -6, 18, -54, 162, \dots$ について、以下の3つの問いに答えます。 (1) この数列の一般項を求めます。 (2) $-4374$ が第何項であるかを求...

等比数列数列一般項数列の和
2025/5/26

2次関数 $y = x^2 - 2x - m - 1$ のグラフとx軸の共有点の個数が、パラメータ $m$ の値によってどのように変化するかを調べます。

二次関数判別式共有点二次方程式
2025/5/26

与えられた4つの2次関数のグラフとx軸との共有点の座標を求め、さらにx軸に接するグラフがどれかを特定する。

二次関数二次方程式判別式グラフ
2025/5/26

$\log_2(x-1) + \log_2 4 = 0$ を満たす $x$ の値を求める問題です。

対数方程式対数方程式真数条件
2025/5/26

与えられた式 $a + b^3 + ab^3 + 1$ を因数分解する問題です。

因数分解多項式共通因数
2025/5/26

与えられた多項式 $a^3b + ab^3 + ab + 2a^2b^2 + 2ab^2 + 2a^2b$ を整理し、因数分解を試みる問題です。

因数分解多項式式の整理
2025/5/26

問題9の(1)と(2), 問題10の(1)と(2), 問題11の(1)から(4)を解く。 問題9:与えられた式を括弧内の式で割った余りを求める。 問題10:因数定理を利用して与えられた式を因数分解する...

多項式剰余の定理因数定理因数分解三次方程式四次方程式複素数解
2025/5/26