与えられたパラメータ表示された点 $P(x, y)$ の軌跡を求めます。具体的には、ア、イ、ウ、エ、オのそれぞれの場合について、$x$ と $y$ の関係式を求めます。

幾何学軌跡パラメータ表示楕円
2025/5/26

1. 問題の内容

与えられたパラメータ表示された点 P(x,y)P(x, y) の軌跡を求めます。具体的には、ア、イ、ウ、エ、オのそれぞれの場合について、xxyy の関係式を求めます。

2. 解き方の手順

ア. {x=t+1y=2t3\begin{cases} x = t+1 \\ y = 2t-3 \end{cases}
x=t+1x = t+1 より、t=x1t = x - 1。これを y=2t3y = 2t - 3 に代入すると、
y=2(x1)3=2x23=2x5y = 2(x - 1) - 3 = 2x - 2 - 3 = 2x - 5
よって、y=2x5y = 2x - 5
イ. {x=2ty=1t\begin{cases} x = 2\sqrt{t} \\ y = 1-t \end{cases}
x=2tx = 2\sqrt{t} より、t=x2\sqrt{t} = \frac{x}{2}。両辺を2乗すると、t=x24t = \frac{x^2}{4}
これを y=1ty = 1 - t に代入すると、y=1x24y = 1 - \frac{x^2}{4}
t0t \geq 0 より、x0x \geq 0。また、y=1t1y = 1-t \leq 1。したがって、y=1x24y = 1 - \frac{x^2}{4} (x0x \geq 0)
ウ. {x=3cosθ+3y=2sinθ\begin{cases} x = 3\cos\theta + 3 \\ y = 2\sin\theta \end{cases}
x3=3cosθx - 3 = 3\cos\theta より、cosθ=x33\cos\theta = \frac{x-3}{3}
y=2sinθy = 2\sin\theta より、sinθ=y2\sin\theta = \frac{y}{2}
sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1 より、(y2)2+(x33)2=1(\frac{y}{2})^2 + (\frac{x-3}{3})^2 = 1
y24+(x3)29=1\frac{y^2}{4} + \frac{(x-3)^2}{9} = 1。これは楕円の式です。
エ. {x=1cosθy=2tanθ\begin{cases} x = \frac{1}{\cos\theta} \\ y = 2\tan\theta \end{cases} (π2<θ<π2- \frac{\pi}{2} < \theta < \frac{\pi}{2})
x=1cosθx = \frac{1}{\cos\theta} より、cosθ=1x\cos\theta = \frac{1}{x}
y=2tanθ=2sinθcosθy = 2\tan\theta = 2\frac{\sin\theta}{\cos\theta}
sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1 より、sin2θ=1cos2θ=11x2=x21x2\sin^2\theta = 1 - \cos^2\theta = 1 - \frac{1}{x^2} = \frac{x^2 - 1}{x^2}
したがって、sinθ=±x21x\sin\theta = \pm \frac{\sqrt{x^2 - 1}}{x}
y=2sinθcosθ=2±x21x1x=±2x21y = 2\frac{\sin\theta}{\cos\theta} = 2\frac{\pm\frac{\sqrt{x^2-1}}{x}}{\frac{1}{x}} = \pm 2\sqrt{x^2 - 1}
よって、y2=4(x21)y^2 = 4(x^2 - 1)π2<θ<π2-\frac{\pi}{2} < \theta < \frac{\pi}{2} より、cosθ>0\cos\theta > 0。したがって、x=1cosθ>0x = \frac{1}{\cos\theta} > 0 であり、x1x \geq 1
y2=4(x21)y^2 = 4(x^2 - 1) (x1x \geq 1)
オ. {x=11+t2y=t1+t2\begin{cases} x = \frac{1}{1+t^2} \\ y = \frac{t}{1+t^2} \end{cases}
x2+y2=(11+t2)2+(t1+t2)2=1+t2(1+t2)2=11+t2=xx^2 + y^2 = (\frac{1}{1+t^2})^2 + (\frac{t}{1+t^2})^2 = \frac{1 + t^2}{(1+t^2)^2} = \frac{1}{1+t^2} = x
x2+y2=xx^2 + y^2 = x より、x2x+y2=0x^2 - x + y^2 = 0
(x12)2+y2=14(x - \frac{1}{2})^2 + y^2 = \frac{1}{4}
これは中心(12,0)(\frac{1}{2}, 0)、半径12\frac{1}{2} の円を表します。
x=11+t2>0x = \frac{1}{1+t^2} > 0 なので、x>0x > 0。また、1+t211 + t^2 \geq 1 より x1x \leq 1。したがって、0<x10 < x \leq 1

3. 最終的な答え

ア. y=2x5y = 2x - 5
イ. y=1x24y = 1 - \frac{x^2}{4} (x0x \geq 0)
ウ. (x3)29+y24=1\frac{(x-3)^2}{9} + \frac{y^2}{4} = 1
エ. y2=4(x21)y^2 = 4(x^2 - 1) (x1x \geq 1)
オ. (x12)2+y2=14(x - \frac{1}{2})^2 + y^2 = \frac{1}{4} (0<x10 < x \leq 1)

「幾何学」の関連問題

三角形ABCにおいて、ADは角BACの二等分線である。AB=12cm, AC=8cm, BC=10cmのとき、BDの長さを求める。

三角形角の二等分線相似線分の長さ
2025/6/4

底面が1辺8cmの正方形で、他の辺が10cmの正四角錐の高さを求める。

正四角錐高さピタゴラスの定理三平方の定理空間図形
2025/6/4

$\triangle ABC$を$BC$に平行な直線$l$で分割した。$AD:DB = 3:2$のとき、$\triangle ADE$と台形$DBCE$の面積比を求めよ。

相似面積比三角形台形
2025/6/4

三角形ABCと三角形ADBが相似であり、$\angle ACB = \angle ABD$ であるとき、線分BDの長さ $x$ を求める。AB = 8cm, AD = 6cm, BC = 12cmであ...

相似三角形辺の比図形
2025/6/4

与えられた図形の角度に関する問題です。それぞれの図で、$x$ の角度を求める必要があります。

角度図形平行線二等辺三角形円周角の定理中心角
2025/6/4

(1) 半径6cm、中心角150°のおうぎ形の弧の長さと面積を求めよ。 (2) 右の図の円錐の表面積を求めよ。

おうぎ形円錐弧の長さ面積表面積
2025/6/4

(1) 半径6cm、中心角150°のおうぎ形の弧の長さと面積を求める。 (2) 右の図の円錐の表面積を求める。円錐の底面の半径は2cm、母線は6cmである。 (3) 大小2つのサイコロを投げるとき、出...

おうぎ形円錐表面積確率サイコロ
2025/6/4

$\theta$ の動径が第4象限にあり、$\tan \theta = -\frac{1}{2}$ のとき、$\sin \theta$ と $\cos \theta$ の値を求めよ。

三角比三角関数象限tansincos
2025/6/4

3点 $A(-1, 2)$, $B(5, -1)$, $C(6, 1)$ について、以下の問題を解く。 (1) 直線ABの方程式を求める。 (2) 点Cと直線ABの距離を求める。 (3) $\tria...

座標平面直線の方程式点と直線の距離三角形の面積ベクトル
2025/6/4

$\theta$ の動径が第3象限にあり、$\cos \theta = -\frac{12}{13}$ のとき、$\sin \theta$ と $\tan \theta$ の値を求めよ。

三角関数三角比象限
2025/6/4