円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB=2$, $BC=2$, $CD=3$, $DA=4$であるとき、以下のものを求めます。 (1) 線分BDの長さ (2) 四角形ABCDの面積

幾何学円に内接する四角形余弦定理面積三角比
2025/5/26

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=2AB=2, BC=2BC=2, CD=3CD=3, DA=4DA=4であるとき、以下のものを求めます。
(1) 線分BDの長さ
(2) 四角形ABCDの面積

2. 解き方の手順

(1) 線分BDの長さを求める。
三角形ABDと三角形BCDに対して余弦定理を適用する。
BAD=θ\angle BAD = \thetaとすると、円に内接する四角形の対角の和は180度なので、BCD=180θ\angle BCD = 180^\circ - \thetaとなる。
cos(180θ)=cosθ\cos(180^\circ - \theta) = -\cos\thetaである。
三角形ABDにおいて、
BD2=AB2+AD22ABADcosθBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos\theta
BD2=22+42224cosθBD^2 = 2^2 + 4^2 - 2 \cdot 2 \cdot 4 \cdot \cos\theta
BD2=4+1616cosθBD^2 = 4 + 16 - 16\cos\theta
BD2=2016cosθBD^2 = 20 - 16\cos\theta ...(1)
三角形BCDにおいて、
BD2=BC2+CD22BCCDcos(180θ)BD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos(180^\circ - \theta)
BD2=22+32223(cosθ)BD^2 = 2^2 + 3^2 - 2 \cdot 2 \cdot 3 \cdot (-\cos\theta)
BD2=4+9+12cosθBD^2 = 4 + 9 + 12\cos\theta
BD2=13+12cosθBD^2 = 13 + 12\cos\theta ...(2)
(1)と(2)より、
2016cosθ=13+12cosθ20 - 16\cos\theta = 13 + 12\cos\theta
7=28cosθ7 = 28\cos\theta
cosθ=728=14\cos\theta = \frac{7}{28} = \frac{1}{4}
(2)に代入して、
BD2=13+1214=13+3=16BD^2 = 13 + 12 \cdot \frac{1}{4} = 13 + 3 = 16
BD=4BD = 4
(2) 四角形ABCDの面積を求める。
三角形ABDの面積は、12ABADsinθ=1224sinθ=4sinθ\frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin\theta = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 4 \cdot \sin\theta = 4\sin\theta
三角形BCDの面積は、12BCCDsin(180θ)=1223sinθ=3sinθ\frac{1}{2} \cdot BC \cdot CD \cdot \sin(180^\circ - \theta) = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 3 \cdot \sin\theta = 3\sin\theta
sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1より、
sin2θ=1cos2θ=1(14)2=1116=1516\sin^2\theta = 1 - \cos^2\theta = 1 - (\frac{1}{4})^2 = 1 - \frac{1}{16} = \frac{15}{16}
sinθ=154\sin\theta = \frac{\sqrt{15}}{4}
四角形ABCDの面積は、
4sinθ+3sinθ=7sinθ=7154=71544\sin\theta + 3\sin\theta = 7\sin\theta = 7 \cdot \frac{\sqrt{15}}{4} = \frac{7\sqrt{15}}{4}

3. 最終的な答え

(1) BDの長さ: 4
(2) 四角形ABCDの面積: 7154\frac{7\sqrt{15}}{4}

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