和が406で、最小公倍数が2660であるような2つの正の整数 $a, b$ の組を求める問題です。ただし、$a$ と $b$ が互いに素ならば、$a+b$ と $ab$ も互いに素であることを証明なしに使って良いとのことです。

数論最大公約数最小公倍数整数の性質約数
2025/5/26

1. 問題の内容

和が406で、最小公倍数が2660であるような2つの正の整数 a,ba, b の組を求める問題です。ただし、aabb が互いに素ならば、a+ba+babab も互いに素であることを証明なしに使って良いとのことです。

2. 解き方の手順

まず、aabb の最大公約数を gg とすると、a=gxa = gx, b=gyb = gy と表せます。ここで、xxyy は互いに素な正の整数です。
a+b=406a + b = 406 なので、
gx+gy=406gx + gy = 406
g(x+y)=406g(x + y) = 406
また、最小公倍数 LCM(a,b)=LCM(gx,gy)=gxy=2660LCM(a, b) = LCM(gx, gy) = gxy = 2660 です。
40640626602660 の最大公約数を求めます。
406=2729406 = 2 \cdot 7 \cdot 29
2660=2257192660 = 2^2 \cdot 5 \cdot 7 \cdot 19
gcd(406,2660)=27=14gcd(406, 2660) = 2 \cdot 7 = 14
よって、gg1414 の約数である必要があります。gg1,2,7,141, 2, 7, 14 のいずれかです。
g(x+y)=406g(x+y) = 406 より、x+y=406/gx+y = 406/g
gxy=2660gxy = 2660 より、xy=2660/gxy = 2660/g
ここで、xxyy は互いに素なので、x+yx+yxyxy は互いに素です。
g=1g=1 のとき、x+y=406x+y=406, xy=2660xy=2660x+yx+yxyxy は互いに素ではないので、不適。
g=2g=2 のとき、x+y=203x+y=203, xy=1330xy=1330x+yx+yxyxy は互いに素ではないので、不適。
g=7g=7 のとき、x+y=58x+y=58, xy=380xy=380x+yx+yxyxy は互いに素ではないので、不適。
g=14g=14 のとき、x+y=29x+y=29, xy=190xy=190x+yx+yxyxy は互いに素です。
x+y=29x+y=29xy=190xy=190 を満たす x,yx, y を求めます。
t229t+190=0t^2 - 29t + 190 = 0 を解くと、
(t10)(t19)=0(t-10)(t-19) = 0
t=10,19t = 10, 19
したがって、x=10,y=19x = 10, y = 19 または x=19,y=10x = 19, y = 10
a=gxa = gx, b=gyb = gy より、a=140,b=266a = 140, b = 266 または a=266,b=140a = 266, b = 140

3. 最終的な答え

(140, 266), (266, 140)

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