半径1の球Aと、半径$r$ ($0 < r < 1$)の半球面Bがある。球Aに半球面Bをかぶせた立体の中身をつめたものを考えるとき、この立体の体積が最大となる$r$の値を求める。
2025/3/25
1. 問題の内容
半径1の球Aと、半径 ()の半球面Bがある。球Aに半球面Bをかぶせた立体の中身をつめたものを考えるとき、この立体の体積が最大となるの値を求める。
2. 解き方の手順
まず、球Aの体積と半球面Bの体積を求める。
球Aの体積は、半径が1なので、
半球面Bの体積は、半径がなので、
立体の体積は、である。
次に、をで微分し、それが0になるを求める。
ここで注意しなければならないのは、単に球Aに半球面Bをかぶせるだけでは体積が増加するだけなので、接合部分を考慮する必要があるということである。
球Aに半球面Bをかぶせたとき、重なる部分の体積を引く必要がある。
球Aに半球面Bをかぶせる深さをとする。半球面Bの半径はである。
かぶせる深さを変数として体積を求めることを考える。
この問題は球Aに半球面Bをかぶせた立体の体積の最大値を求める問題であるから、正しくは、
とおくべきであり、これを微分して最大値を求める必要がある。
しかし、この問題では、かぶせ方などの具体的な情報がないため、単純に2つの立体の和で考える。
となるは、であるが、の条件を満たさない。
しかし、において、が大きくなるほど体積は大きくなるので、が1に近づくほど体積は大きくなる。しかし、なので、最大値は存在しない。
しかし、問題文をよく読むと、
「球Aに半球面Bをかぶせ、これを中身のつまった立体と考えるとき」
とあるので、球Aと半球面Bを合わせた立体の体積を考える必要がある。
したがって、
これを微分すると
となり、これは常に正であるから、の範囲では、が大きいほどは大きくなる。
したがって、が1に限りなく近い値のときには最大となる。
3. 最終的な答え
問題文に誤りがある可能性が高いですが、仮に体積が最大になるが存在するのであれば、となる。
理由は以下の通り。
球 A に半球面 B をかぶせる深さを とすると、球 A から削られる体積は、
とおくと、
or
のとき、
したがって、 のとき、体積は最小になる。
球Aと半球面Bを合わせた立体の体積が最大となるのは、r->1 のときであるが、なので、r=1とはならない。
したがって、r=1/√2のときとなる。
最終的な答え: r = 2/3