与えられた関数 $V'(r) = \pi r^2 \left(2 - \frac{r}{\sqrt{1-r^2}}\right)$ の増減表を作成する問題です。

解析学微分増減極値関数導関数
2025/3/25

1. 問題の内容

与えられた関数 V(r)=πr2(2r1r2)V'(r) = \pi r^2 \left(2 - \frac{r}{\sqrt{1-r^2}}\right) の増減表を作成する問題です。

2. 解き方の手順

まず、V(r)=0V'(r) = 0 となる rr の値を求めます。
πr2(2r1r2)=0\pi r^2 \left(2 - \frac{r}{\sqrt{1-r^2}}\right) = 0
r2=0r^2=0 または 2r1r2=02 - \frac{r}{\sqrt{1-r^2}} = 0
r2=0r^2=0よりr=0r=0が得られます。
2r1r2=02 - \frac{r}{\sqrt{1-r^2}} = 0よりr1r2=2\frac{r}{\sqrt{1-r^2}} = 2
両辺を2乗すると、
r21r2=4\frac{r^2}{1-r^2} = 4
r2=4(1r2)r^2 = 4(1-r^2)
r2=44r2r^2 = 4 - 4r^2
5r2=45r^2 = 4
r2=45r^2 = \frac{4}{5}
r=±25r = \pm \frac{2}{\sqrt{5}}
r=±255r = \pm \frac{2\sqrt{5}}{5}
ただし、rr は半径を表すため、r>0r > 0 である必要があります。また、r<1r < 1 でなければ平方根の中身が負になるため、0<r<10 < r < 1 である必要があります。
r=255r = \frac{2\sqrt{5}}{5} はこの条件を満たします。r=0r=0も範囲を満たします。
次に、V(r)V'(r) の符号を調べます。
0<r<2550 < r < \frac{2\sqrt{5}}{5} のとき、2r1r2>02 - \frac{r}{\sqrt{1-r^2}} > 0 であるので、V(r)>0V'(r) > 0 となります。
255<r<1\frac{2\sqrt{5}}{5} < r < 1 のとき、2r1r2<02 - \frac{r}{\sqrt{1-r^2}} < 0 であるので、V(r)<0V'(r) < 0 となります。
増減表は以下のようになります。
rr | 00 | \cdots | 255\frac{2\sqrt{5}}{5} | \cdots | 11
------- | -------- | -------- | -------- | -------- | --------
V(r)V'(r) | 00 | ++ | 00 | - | 不存在
V(r)V(r) | | \nearrow | 極大 | \searrow |

3. 最終的な答え

増減表:
rr | 00 | \cdots | 255\frac{2\sqrt{5}}{5} | \cdots | 11
------- | -------- | -------- | -------- | -------- | --------
V(r)V'(r) | 00 | ++ | 00 | - | 不存在
V(r)V(r) | | \nearrow | 極大 | \searrow |

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