行列式の性質を利用して計算を簡単にします。まず、行列式を列ごとに分解します。
a+xb+xc+xa+yb+yc+ya+zb+zc+z=abcabcabc+abcabczzz+abcyyyabc+abcyyyzzz+xxxabcabc+xxxabczzz+xxxyyyabc+xxxyyyzzz この分解された行列式の中で、同じ列が2つ以上あるものは値が0になります。例えば、
abcabcabc=0, abcabczzz=0, abcyyyabc=0, xxxabcabc=0, xxxyyyyyy=0 したがって、
a+xb+xc+xa+yb+yc+ya+zb+zc+z=abcyyyzzz+xxxabczzz+xxxyyyabc+xxxyyyzzz さらに、行の性質を利用して、
abcyyyzzz=yzabc−yzabc=0 xxxabczzz=0 xxxyyyabc=0 そして、この行列式は列を分解できることを利用すると、
a+xb+xc+xa+yb+yc+ya+zb+zc+z=abcabcabc+xxxyyyzzz=0 あるいは、1列目から2列目を引くと、
a+xb+xc+xa+yb+yc+ya+zb+zc+z=x−yx−yx−ya+yb+yc+ya+zb+zc+z さらに、2列目から3列目を引くと、
x−yx−yx−yy−zy−zy−za+zb+zc+z 同様に行列式の性質を使うと、結局0になる。
また、1列目をC1, 2列目をC2, 3列目をC3とする。C1からC2を引いたものをC1'とすると、
C1' = C1 - C2
a+xb+xc+xa+yb+yc+ya+zb+zc+z=x−yx−yx−ya+yb+yc+ya+zb+zc+z C2からC3を引いたものをC2'とすると、
C2' = C2 - C3
x−yx−yx−yy−zy−zy−za+zb+zc+z C1-C2をすると、
x−y−(y−z)x−y−(y−z)x−y−(y−z)y−zy−zy−za+zb+zc+z=(x−y−y+z)111y−zy−zy−za+zb+zc+z また、
a+xb+xc+xa+yb+yc+ya+zb+zc+z=abcabcabc+xxxyyyzzz と分解すると考えやすい