関数 $y = -x^2 + 4ax - a$ について、定義域 $0 \le x \le 2$ における最大値と最小値を求める問題です。ただし、$a$ は定数です。

代数学二次関数最大値最小値定義域平方完成場合分け
2025/5/26

1. 問題の内容

関数 y=x2+4axay = -x^2 + 4ax - a について、定義域 0x20 \le x \le 2 における最大値と最小値を求める問題です。ただし、aa は定数です。

2. 解き方の手順

(1) 最大値を求める。
まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=(x24ax)ay = -(x^2 - 4ax) - a
y=(x24ax+4a24a2)ay = -(x^2 - 4ax + 4a^2 - 4a^2) - a
y=(x2a)2+4a2ay = -(x - 2a)^2 + 4a^2 - a
これにより、頂点の座標が (2a,4a2a)(2a, 4a^2 - a) であることがわかります。
x=2ax=2a の位置によって、最大値を取る場所が変わります。以下の3つの場合分けを行います。
(i) 2a<02a < 0 のとき(a<0a < 0 のとき)
定義域の左端 x=0x=0 で最大値を取ります。
x=0x=0 を代入すると y=ay = -a となります。
(ii) 02a20 \le 2a \le 2 のとき(0a10 \le a \le 1 のとき)
頂点で最大値を取ります。
最大値は 4a2a4a^2 - a となります。
(iii) 2<2a2 < 2a のとき(1<a1 < a のとき)
定義域の右端 x=2x=2 で最大値を取ります。
x=2x=2 を代入すると y=4+8aa=7a4y = -4 + 8a - a = 7a - 4 となります。
(2) 最小値を求める。
x=2ax=2a の位置によって、最小値を取る場所が変わります。以下の3つの場合分けを行います。
(i) 2a<12a < 1 のとき(a<12a < \frac{1}{2} のとき)
定義域の右端 x=2x=2 で最小値を取ります。
x=2x=2 を代入すると y=4+8aa=7a4y = -4 + 8a - a = 7a - 4 となります。
(ii) 12a21 \le 2a \le 2 のとき(12a1\frac{1}{2} \le a \le 1 のとき)
x=0x=0x=2x=2 における yy の値を比較します。
x=0x=0 のとき y=ay = -a
x=2x=2 のとき y=7a4y = 7a - 4
7a4<a7a - 4 < -a となるのは a<12a < \frac{1}{2} のときなので、この範囲では、x=2x=2 における y=7a4y = 7a - 4 が最小値となることはないです。軸から最も遠いx=0x=0で最小値を取るので、y=ay=-aが最小値。
(iii) 2<2a2 < 2a のとき(1<a1 < a のとき)
定義域の左端 x=0x=0 で最小値を取ります。
x=0x=0 を代入すると y=ay = -a となります。

3. 最終的な答え

(1) 最大値
a<0a < 0 のとき、a-a
0a10 \le a \le 1 のとき、4a2a4a^2 - a
1<a1 < a のとき、7a47a - 4
(2) 最小値
a<12a < \frac{1}{2} のとき、7a47a - 4
12a\frac{1}{2} \le a のとき、a-a

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