(1) 0でない2つのベクトル $\vec{a}=(a_1, a_2)$ と $\vec{b}=(a_2, -a_1)$ が垂直であることを示せ。 (2) (1)を利用して、$\vec{a}=(\sqrt{3}, 1)$ に垂直な単位ベクトル $\vec{e}$ を求めよ。

幾何学ベクトル内積垂直単位ベクトル
2025/5/27

1. 問題の内容

(1) 0でない2つのベクトル a=(a1,a2)\vec{a}=(a_1, a_2)b=(a2,a1)\vec{b}=(a_2, -a_1) が垂直であることを示せ。
(2) (1)を利用して、a=(3,1)\vec{a}=(\sqrt{3}, 1) に垂直な単位ベクトル e\vec{e} を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 2つのベクトルが垂直であることは、その内積が0であることと同値です。したがって、ab=0\vec{a} \cdot \vec{b} = 0 を示します。
ab=a1a2+a2(a1)=a1a2a1a2=0\vec{a} \cdot \vec{b} = a_1a_2 + a_2(-a_1) = a_1a_2 - a_1a_2 = 0
したがって、a\vec{a}b\vec{b} は垂直です。
(2) (1)より、a=(3,1)\vec{a}=(\sqrt{3}, 1) に垂直なベクトル b\vec{b} は、b=(1,3)\vec{b}=(1, -\sqrt{3}) と表せます。
次に、b\vec{b} を単位ベクトルにする必要があります。
b\vec{b} の大きさは、
b=12+(3)2=1+3=4=2|\vec{b}| = \sqrt{1^2 + (-\sqrt{3})^2} = \sqrt{1 + 3} = \sqrt{4} = 2
したがって、単位ベクトル e\vec{e} は、
e=bb=(1,3)2=(12,32)\vec{e} = \frac{\vec{b}}{|\vec{b}|} = \frac{(1, -\sqrt{3})}{2} = (\frac{1}{2}, -\frac{\sqrt{3}}{2})
また、ベクトル b=(1,3)\vec{b} = (-1, \sqrt{3})もベクトル a\vec{a} に垂直であるため、単位ベクトルは
e=bb=(1,3)2=(12,32)\vec{e} = \frac{\vec{b}}{|\vec{b}|} = \frac{(-1, \sqrt{3})}{2} = (-\frac{1}{2}, \frac{\sqrt{3}}{2})

3. 最終的な答え

(1) ab=0\vec{a} \cdot \vec{b} = 0 より、a\vec{a}b\vec{b} は垂直である。
(2) e=(12,32)\vec{e} = (\frac{1}{2}, -\frac{\sqrt{3}}{2}) または e=(12,32)\vec{e} = (-\frac{1}{2}, \frac{\sqrt{3}}{2})

「幾何学」の関連問題

この問題は、 1. 距離の定義を述べる

距離マンハッタン距離ユークリッド距離チェビシェフ距離
2025/5/29

円 $x^2 + y^2 = 4$ と直線 $y = kx + 4$ が異なる2点P, Qで交わっている。 (1) kの値の範囲を求めよ。 (2) 線分PQの中点Mの軌跡を求めよ。

直線交点軌跡点と直線の距離不等式
2025/5/29

円 $x^2 + y^2 = 25$ に関して、次の条件を満たす接線の方程式を求めます。 (1) 点 $(3, 4)$ における接線 (2) 点 $(-1, 7)$ を通る接線 (3) 傾き $2$ ...

接線接線の方程式点と直線の距離判別式
2025/5/29

(1) 中心 $(2, -3, 4)$ で半径 $5$ の球面の方程式を求めます。 (2) 2点 $A(2, 0, -3)$ と $B(-2, 6, 1)$ を直径の両端とする球面の方程式を求めます。

球面空間図形方程式
2025/5/29

立方体ABCD-EFGHにおいて、辺AB、ADの中点をそれぞれP、Qとし、線分EGとFHの交点をRとする。また、三角形PQRの重心をKとするとき、点Kが対角線AG上にあることを証明する。$\vec{A...

ベクトル空間ベクトル重心立方体
2025/5/29

点 $A(1, 1)$ を通り、ベクトル $\vec{n} = (2, 1)$ に垂直な直線の方程式を求める問題です。直線の方程式は $ax + by + c = 0$ の形で表す必要があります。

直線の方程式ベクトル法線ベクトル
2025/5/29

一辺の長さが2の正方形ABCDにおいて、辺CDの中点をEとする。以下の内積を求める。 (1) $\overrightarrow{AB} \cdot \overrightarrow{BC}$ (2) $...

ベクトル内積正方形幾何ベクトル
2025/5/29

一辺の長さが2の正方形ABCDにおいて、辺CDの中点をEとする。以下の内積を求める。 (1) $\overrightarrow{AB} \cdot \overrightarrow{BC}$ (2) $...

ベクトル内積正方形
2025/5/29

一辺の長さが2の正方形ABCDにおいて、辺CDの中点をEとします。以下の内積を求めます。 (1) $\overrightarrow{AB} \cdot \overrightarrow{BC}$ (2)...

ベクトル内積正方形
2025/5/29

画像に示された直線の式を求め、x切片とy切片の積を計算します。

直線x切片y切片グラフ
2025/5/29