異なる6冊の本を、指定された冊数の組に分ける分け方の総数を求める問題です。具体的には以下の4つの場合に分けて考えます。 (1) 3冊、2冊、1冊の3組 (2) 3冊、3冊の2組 (3) 2冊、2冊、2冊の3組 (4) 4冊、1冊、1冊の3組

確率論・統計学組み合わせ場合の数順列場合の数の数え上げ
2025/5/27

1. 問題の内容

異なる6冊の本を、指定された冊数の組に分ける分け方の総数を求める問題です。具体的には以下の4つの場合に分けて考えます。
(1) 3冊、2冊、1冊の3組
(2) 3冊、3冊の2組
(3) 2冊、2冊、2冊の3組
(4) 4冊、1冊、1冊の3組

2. 解き方の手順

(1) 3冊、2冊、1冊の3組の場合
6冊から3冊を選ぶ方法は 6C3{}_6C_3 通り。残りの3冊から2冊を選ぶ方法は 3C2{}_3C_2 通り。最後に残った1冊を選ぶ方法は 1C1{}_1C_1 通り。
したがって、分け方の総数は、
6C3×3C2×1C1=6!3!3!×3!2!1!×1!1!0!=20×3×1=60{}_6C_3 \times {}_3C_2 \times {}_1C_1 = \frac{6!}{3!3!} \times \frac{3!}{2!1!} \times \frac{1!}{1!0!} = 20 \times 3 \times 1 = 60 通り。
(2) 3冊、3冊の2組の場合
6冊から3冊を選ぶ方法は 6C3{}_6C_3 通り。残りの3冊から3冊を選ぶ方法は 3C3{}_3C_3 通り。
しかし、この場合、3冊の組が区別されないため、2!で割る必要があります。
したがって、分け方の総数は、
6C3×3C32!=6!3!3!×3!3!0!2=20×12=10\frac{{}_6C_3 \times {}_3C_3}{2!} = \frac{\frac{6!}{3!3!} \times \frac{3!}{3!0!}}{2} = \frac{20 \times 1}{2} = 10 通り。
(3) 2冊、2冊、2冊の3組の場合
6冊から2冊を選ぶ方法は 6C2{}_6C_2 通り。残りの4冊から2冊を選ぶ方法は 4C2{}_4C_2 通り。最後に残った2冊を選ぶ方法は 2C2{}_2C_2 通り。
この場合、2冊の組が区別されないため、3!で割る必要があります。
したがって、分け方の総数は、
6C2×4C2×2C23!=6!2!4!×4!2!2!×2!2!0!6=15×6×16=15\frac{{}_6C_2 \times {}_4C_2 \times {}_2C_2}{3!} = \frac{\frac{6!}{2!4!} \times \frac{4!}{2!2!} \times \frac{2!}{2!0!}}{6} = \frac{15 \times 6 \times 1}{6} = 15 通り。
(4) 4冊、1冊、1冊の3組の場合
6冊から4冊を選ぶ方法は 6C4{}_6C_4 通り。残りの2冊から1冊を選ぶ方法は 2C1{}_2C_1 通り。最後に残った1冊を選ぶ方法は 1C1{}_1C_1 通り。
この場合、1冊の組が区別されないため、2!で割る必要があります。
したがって、分け方の総数は、
6C4×2C1×1C12!=6!4!2!×2!1!1!×1!1!0!2=15×2×12=15\frac{{}_6C_4 \times {}_2C_1 \times {}_1C_1}{2!} = \frac{\frac{6!}{4!2!} \times \frac{2!}{1!1!} \times \frac{1!}{1!0!}}{2} = \frac{15 \times 2 \times 1}{2} = 15 通り。

3. 最終的な答え

(1) 60通り
(2) 10通り
(3) 15通り
(4) 15通り

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