標本空間 $U$ の事象 $A$ について、$P(A) = 1 - P(A^c)$ が成り立つことを示す。$U = A \sqcup A^c$ だから、確率の公理の条件 (1) によって、$1 = P(A) + P(A^c)$ から成り立つことがわかる。以下の条件のうち、(1) に入る適切な条件をすべて選べ。

確率論・統計学確率事象確率の公理標本空間
2025/5/27

1. 問題の内容

標本空間 UU の事象 AA について、P(A)=1P(Ac)P(A) = 1 - P(A^c) が成り立つことを示す。U=AAcU = A \sqcup A^c だから、確率の公理の条件 (1) によって、1=P(A)+P(Ac)1 = P(A) + P(A^c) から成り立つことがわかる。以下の条件のうち、(1) に入る適切な条件をすべて選べ。

2. 解き方の手順

まず、P(A)=1P(Ac)P(A) = 1 - P(A^c) を示す必要がある。これは、P(A)+P(Ac)=1P(A) + P(A^c) = 1 を示すことと同値である。
U=AAcU = A \sqcup A^c であるから、AAAcA^c は互いに排反な事象である。確率の公理の1つに、「互いに排反な事象 AABB について、P(AB)=P(A)+P(B)P(A \sqcup B) = P(A) + P(B) が成り立つ」というものがある。
したがって、P(U)=P(AAc)=P(A)+P(Ac)P(U) = P(A \sqcup A^c) = P(A) + P(A^c) が成り立つ。また、確率の公理として、P(U)=1P(U) = 1 がある。
よって、1=P(A)+P(Ac)1 = P(A) + P(A^c) が成り立つ。
確率の公理の条件としては、以下のものが挙げられる。
* P()=0P(\emptyset) = 0
* P(U)=1P(U) = 1
* AABB が排反であるとき、P(AB)=P(A)+P(B)P(A \sqcup B) = P(A) + P(B)
* すべての事象 AUA \subset U に対し、0P(A)10 \leq P(A) \leq 1 となる。
問題文から、U=AAcU = A \sqcup A^c だから、P(U)=P(AAc)P(U) = P(A \sqcup A^c) であり、これに適用できる公理は、AABB が排反であるとき、P(AB)=P(A)+P(B)P(A \sqcup B) = P(A) + P(B) である。 また、P(U)=1P(U)=1 も使用する。

3. 最終的な答え

b, c

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