方程式 $\sin x + x \cos x + 1 = 0$ が、区間 $0 < x < \pi$ で少なくとも一つの実数解を持つことを示す問題です。

解析学中間値の定理三角関数実数解連続関数
2025/5/27

1. 問題の内容

方程式 sinx+xcosx+1=0\sin x + x \cos x + 1 = 0 が、区間 0<x<π0 < x < \pi で少なくとも一つの実数解を持つことを示す問題です。

2. 解き方の手順

中間値の定理を利用します。
関数 f(x)=sinx+xcosx+1f(x) = \sin x + x \cos x + 1 を定義します。
f(x)f(x) が連続関数であることを確認します。sinx\sin xcosx\cos x は連続関数であり、xx も連続関数なので、f(x)f(x) は連続関数です。
次に、区間の端点における f(x)f(x) の値を調べます。
x0x \to 0 のとき、f(x)=sinx+xcosx+1sin0+0cos0+1=0+0+1=1>0f(x) = \sin x + x \cos x + 1 \to \sin 0 + 0 \cos 0 + 1 = 0 + 0 + 1 = 1 > 0
x=πx = \pi のとき、f(π)=sinπ+πcosπ+1=0+π(1)+1=1π<0f(\pi) = \sin \pi + \pi \cos \pi + 1 = 0 + \pi(-1) + 1 = 1 - \pi < 0
f(0)>0f(0) > 0 であり、f(π)<0f(\pi) < 0 であることから、中間値の定理より、区間 (0,π)(0, \pi) において f(x)=0f(x) = 0 となる xx が少なくとも一つ存在します。

3. 最終的な答え

中間値の定理より、方程式 sinx+xcosx+1=0\sin x + x \cos x + 1 = 0 は、0<x<π0 < x < \pi で少なくとも一つの実数解を持つ。

「解析学」の関連問題

与えられた3つの関数について、マクローリン展開(テイラー展開の中心が0の場合)を求める問題です。 (1) $f(x) = \frac{1}{x^2-3x+2}$ (2) $f(x) = \frac{x...

マクローリン展開テイラー展開級数部分分数分解微分対数関数
2025/5/29

(1) 関数 $f(x) = e^{x} \ln x$ を微分せよ。 (2) $y = f(x) = e^{x} \ln x$ のグラフ上の点 $(1, f(1))$ における接線の方程式を求めよ。

微分接線指数関数対数関数
2025/5/29

関数 $g(x) = \frac{\ln x}{x}$ について、 (1) $g(x)$ を微分せよ。 (2) 曲線 $y = g(x)$ 上の点 $(e^3, g(e^3))$ における接線の方程式...

微分関数接線対数関数
2025/5/29

問題3について、(1) 関数 $g(x) = \frac{\ln x}{x}$ を微分せよ。 (2) $y = g(x) = \frac{\ln x}{x}$ のグラフ上の点 $(e^3, g(e^3...

微分導関数接線対数関数
2025/5/29

与えられた関数の微分を計算する問題です。具体的には、以下の3つの問題があります。 問1 (2): $(x^2 \cdot \ln x)'$ を計算する。 問2 (1): $f(x) = e^x \ln...

微分関数の微分積の微分商の微分対数関数指数関数
2025/5/29

与えられた3つの関数のマクローリン展開を求める問題です。 (1) $f(x) = \frac{1}{x^2-3x+2}$ (2) $f(x) = \frac{x}{(x+2)^2}$ (3) $f(x...

マクローリン展開テイラー展開級数部分分数分解
2025/5/29

$\sinh x$, $\cosh x$, $\sin x \cos x$ のマクローリン展開を求めよ。

マクローリン展開三角関数双曲線関数テイラー展開級数
2025/5/29

## 問題2

微分合成関数の微分商の微分法積の微分法指数関数三角関数双曲線関数微分方程式
2025/5/29

関数 $f(x) = 8\sqrt{3} \cos^2 x + 6 \sin x \cos x + 2\sqrt{3} \sin^2 x$ について、以下の問いに答える。 (1) $f(x)$ を $...

三角関数三角関数の合成最大値最小値微分
2025/5/29

与えられた6つの関数の定義域と値域を求める問題です。 (1) $y = \frac{1}{2x+3}$ (2) $y = \frac{3x}{2-x}$ (3) $y = 2x^2 - 1$ (4) ...

関数の定義域関数の値域分数関数平方根二次関数
2025/5/29