与えられた関数 $f(x) = x\sqrt{x^2 + A} + A \log |x + \sqrt{x^2 + A}|$ (ただし $A \neq 0$) の微分を求める問題です。

解析学微分関数の微分合成関数の微分積の微分
2025/5/28

1. 問題の内容

与えられた関数 f(x)=xx2+A+Alogx+x2+Af(x) = x\sqrt{x^2 + A} + A \log |x + \sqrt{x^2 + A}| (ただし A0A \neq 0) の微分を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) の各項を個別に微分します。
f(x)=xx2+A+Alogx+x2+Af(x) = x\sqrt{x^2 + A} + A \log |x + \sqrt{x^2 + A}|
第1項の微分: ddx(xx2+A)\frac{d}{dx} (x\sqrt{x^2 + A})
積の微分公式を使うと、
ddx(xx2+A)=x2+A+x12x2+A(2x)=x2+A+x2x2+A=x2+A+x2x2+A=2x2+Ax2+A\frac{d}{dx} (x\sqrt{x^2 + A}) = \sqrt{x^2 + A} + x \frac{1}{2\sqrt{x^2 + A}} (2x) = \sqrt{x^2 + A} + \frac{x^2}{\sqrt{x^2 + A}} = \frac{x^2 + A + x^2}{\sqrt{x^2 + A}} = \frac{2x^2 + A}{\sqrt{x^2 + A}}
第2項の微分: ddx(Alogx+x2+A)\frac{d}{dx} (A \log |x + \sqrt{x^2 + A}|)
合成関数の微分公式を使うと、
ddx(Alogx+x2+A)=A1x+x2+A(1+12x2+A(2x))=A1x+x2+A(1+xx2+A)=A1x+x2+A(x2+A+xx2+A)=Ax2+A\frac{d}{dx} (A \log |x + \sqrt{x^2 + A}|) = A \frac{1}{x + \sqrt{x^2 + A}} (1 + \frac{1}{2\sqrt{x^2 + A}} (2x)) = A \frac{1}{x + \sqrt{x^2 + A}} (1 + \frac{x}{\sqrt{x^2 + A}}) = A \frac{1}{x + \sqrt{x^2 + A}} (\frac{\sqrt{x^2 + A} + x}{\sqrt{x^2 + A}}) = \frac{A}{\sqrt{x^2 + A}}
したがって、f(x)f'(x) は、
f(x)=2x2+Ax2+A+Ax2+A=2x2+2Ax2+A=2(x2+A)x2+A=2x2+Af'(x) = \frac{2x^2 + A}{\sqrt{x^2 + A}} + \frac{A}{\sqrt{x^2 + A}} = \frac{2x^2 + 2A}{\sqrt{x^2 + A}} = \frac{2(x^2 + A)}{\sqrt{x^2 + A}} = 2\sqrt{x^2 + A}

3. 最終的な答え

2x2+A2\sqrt{x^2 + A}

「解析学」の関連問題

関数 $f: \mathbb{R} \to \mathbb{R}$ と関数 $g: \mathbb{R} \to \mathbb{R}$ の合成関数 $g \circ f: \mathbb{R} \t...

関数の連続性合成関数反例写像
2025/5/29

次の3つの三角関数のグラフを描き、周期を求める問題です。 (1) $y = \cos(\theta - \frac{\pi}{3})$ (2) $y = \sin(\theta + \frac{\pi...

三角関数グラフ周期平行移動
2025/5/29

画像には以下の数学の問題が含まれています。 * (2) $(x^2 \cdot \log x)' =$ * 問2 (1) 関数 $f(x) = e^x \log x$ を微分せよ。 * (...

微分積の微分商の微分接線
2025/5/29

関数 $y = e^{-x} \sin x$ の極大・極小、凹凸、変曲点を調べ、曲線 $y=f(x)$ の概形を描け。

関数のグラフ微分極値凹凸変曲点指数関数三角関数
2025/5/29

図1に示された第一象限にある半径1の円の4分の1の円弧の長さを、式(4)を用いて求める問題です。式(4)は $L = \int_{a}^{b} \sqrt{x'(t)^2 + y'(t)^2} dt$...

積分円弧の長さ微分弧長積分
2025/5/29

与えられた極限を求める問題です。 $$ \lim_{x \to 0} \frac{(1+x)^{\frac{1}{x}} - e}{x} $$

極限テイラー展開指数関数微分
2025/5/29

次の極限を求めます。 $\lim_{x\to 0} \frac{(1+x)^x - e}{x}$

極限テイラー展開指数関数対数関数L'Hopitalの定理
2025/5/29

関数 $f(x) = x^3 \log x$ の $n$ 次導関数を求める問題です。ただし、$n \geq 4$とします。

微分導関数対数関数n次導関数
2025/5/29

与えられた極限値をマクローリン展開を用いて求める問題です。具体的には、 $\lim_{x\to 0} \left( \frac{1}{x^2} - \frac{1}{\sin^2 x} \right)...

極限マクローリン展開テイラー展開三角関数
2025/5/29

問題は、以下の2つの関数について、マクローリン展開を求めることです。 (1) $\sinh x = \frac{e^x - e^{-x}}{2}$ (2) $\cosh x = \frac{e^x +...

マクローリン展開テイラー展開sinh xcosh x指数関数無限級数
2025/5/29