関数 $y = (x-1)^2 \sqrt[3]{x+2}$ を微分する。

解析学微分関数の微分積の微分合成関数の微分
2025/5/28

1. 問題の内容

関数 y=(x1)2x+23y = (x-1)^2 \sqrt[3]{x+2} を微分する。

2. 解き方の手順

まず、関数を積の形と見て、積の微分公式を適用する。
積の微分公式は、(uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv' である。
ここでは、u=(x1)2u = (x-1)^2v=x+23=(x+2)13v = \sqrt[3]{x+2} = (x+2)^{\frac{1}{3}} と置く。
u=(x1)2u = (x-1)^2 の微分は、合成関数の微分公式を用いる。
u=2(x1)(x1)=2(x1)1=2(x1)u' = 2(x-1) \cdot (x-1)' = 2(x-1) \cdot 1 = 2(x-1).
v=(x+2)13v = (x+2)^{\frac{1}{3}} の微分も、合成関数の微分公式を用いる。
v=13(x+2)131(x+2)=13(x+2)231=13(x+2)23=13(x+2)23v' = \frac{1}{3}(x+2)^{\frac{1}{3}-1} \cdot (x+2)' = \frac{1}{3}(x+2)^{-\frac{2}{3}} \cdot 1 = \frac{1}{3}(x+2)^{-\frac{2}{3}} = \frac{1}{3\sqrt[3]{(x+2)^2}}.
したがって、y=uv+uv=2(x1)x+23+(x1)213(x+2)23y' = u'v + uv' = 2(x-1)\sqrt[3]{x+2} + (x-1)^2 \cdot \frac{1}{3\sqrt[3]{(x+2)^2}}
y=2(x1)x+23+(x1)23(x+2)23y' = 2(x-1)\sqrt[3]{x+2} + \frac{(x-1)^2}{3\sqrt[3]{(x+2)^2}}
=6(x1)(x+2)+(x1)23(x+2)23= \frac{6(x-1)(x+2) + (x-1)^2}{3\sqrt[3]{(x+2)^2}}
=(x1)[6(x+2)+(x1)]3(x+2)23= \frac{(x-1)[6(x+2) + (x-1)]}{3\sqrt[3]{(x+2)^2}}
=(x1)(6x+12+x1)3(x+2)23= \frac{(x-1)(6x+12 + x-1)}{3\sqrt[3]{(x+2)^2}}
=(x1)(7x+11)3(x+2)23= \frac{(x-1)(7x+11)}{3\sqrt[3]{(x+2)^2}}

3. 最終的な答え

y=(x1)(7x+11)3(x+2)23y' = \frac{(x-1)(7x+11)}{3\sqrt[3]{(x+2)^2}}

「解析学」の関連問題

与えられた極限を計算します。問題は、$\lim_{h \to 0} \frac{\sin(x+h+2y) - \sin(x+2y)}{h}$ を求めることです。

極限三角関数導関数微分
2025/5/29

与えられた3つの関数について、マクローリン展開(テイラー展開の中心が0の場合)を求める問題です。 (1) $f(x) = \frac{1}{x^2-3x+2}$ (2) $f(x) = \frac{x...

マクローリン展開テイラー展開級数部分分数分解微分対数関数
2025/5/29

(1) 関数 $f(x) = e^{x} \ln x$ を微分せよ。 (2) $y = f(x) = e^{x} \ln x$ のグラフ上の点 $(1, f(1))$ における接線の方程式を求めよ。

微分接線指数関数対数関数
2025/5/29

関数 $g(x) = \frac{\ln x}{x}$ について、 (1) $g(x)$ を微分せよ。 (2) 曲線 $y = g(x)$ 上の点 $(e^3, g(e^3))$ における接線の方程式...

微分関数接線対数関数
2025/5/29

問題3について、(1) 関数 $g(x) = \frac{\ln x}{x}$ を微分せよ。 (2) $y = g(x) = \frac{\ln x}{x}$ のグラフ上の点 $(e^3, g(e^3...

微分導関数接線対数関数
2025/5/29

与えられた関数の微分を計算する問題です。具体的には、以下の3つの問題があります。 問1 (2): $(x^2 \cdot \ln x)'$ を計算する。 問2 (1): $f(x) = e^x \ln...

微分関数の微分積の微分商の微分対数関数指数関数
2025/5/29

与えられた3つの関数のマクローリン展開を求める問題です。 (1) $f(x) = \frac{1}{x^2-3x+2}$ (2) $f(x) = \frac{x}{(x+2)^2}$ (3) $f(x...

マクローリン展開テイラー展開級数部分分数分解
2025/5/29

$\sinh x$, $\cosh x$, $\sin x \cos x$ のマクローリン展開を求めよ。

マクローリン展開三角関数双曲線関数テイラー展開級数
2025/5/29

## 問題2

微分合成関数の微分商の微分法積の微分法指数関数三角関数双曲線関数微分方程式
2025/5/29

関数 $f(x) = 8\sqrt{3} \cos^2 x + 6 \sin x \cos x + 2\sqrt{3} \sin^2 x$ について、以下の問いに答える。 (1) $f(x)$ を $...

三角関数三角関数の合成最大値最小値微分
2025/5/29