$\lim_{x\to 0} (1 + x + x^2)^{1/x}$ を計算します。

解析学極限ロピタルの定理自然対数
2025/5/28

1. 問題の内容

limx0(1+x+x2)1/x\lim_{x\to 0} (1 + x + x^2)^{1/x} を計算します。

2. 解き方の手順

この極限を計算するために、自然対数を使用します。
y=(1+x+x2)1/xy = (1 + x + x^2)^{1/x} とおくと、lny=1xln(1+x+x2)\ln y = \frac{1}{x} \ln(1 + x + x^2)となります。
limx0lny=limx0ln(1+x+x2)x\lim_{x\to 0} \ln y = \lim_{x\to 0} \frac{\ln(1 + x + x^2)}{x}
この極限は 00\frac{0}{0} の不定形なので、ロピタルの定理を適用します。
limx0ln(1+x+x2)x=limx011+x+x2(1+2x)1=limx01+2x1+x+x2\lim_{x\to 0} \frac{\ln(1 + x + x^2)}{x} = \lim_{x\to 0} \frac{\frac{1}{1 + x + x^2} (1 + 2x)}{1} = \lim_{x\to 0} \frac{1 + 2x}{1 + x + x^2}
x0x \to 0 のとき、1+2x1+x+x211=1\frac{1 + 2x}{1 + x + x^2} \to \frac{1}{1} = 1 なので、
limx0lny=1\lim_{x\to 0} \ln y = 1
したがって、limx0y=e1=e\lim_{x\to 0} y = e^1 = eとなります。

3. 最終的な答え

e

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