与えられた線形結合の式から、以下の問題を解きます。 (1) 結合係数 $c_1, c_2, c_3$ に関する3元連立1次方程式を立てる。 (2) ガウス・ジョルダンの消去法を用いて、$c_1, c_2, c_3$ を求める。係数行列の階数と拡大係数行列の階数も求める。 (3) (未知数の個数) - (実質的な方程式の個数) を求める。 (4) $c_1, c_2, c_3$ を表すために必要な任意の実数の個数を答える。
2025/5/28
1. 問題の内容
与えられた線形結合の式から、以下の問題を解きます。
(1) 結合係数 に関する3元連立1次方程式を立てる。
(2) ガウス・ジョルダンの消去法を用いて、 を求める。係数行列の階数と拡大係数行列の階数も求める。
(3) (未知数の個数) - (実質的な方程式の個数) を求める。
(4) を表すために必要な任意の実数の個数を答える。
2. 解き方の手順
(1) 3元連立1次方程式を立てる。
与えられた式は、
これから、以下の連立方程式が得られます。
\begin{align} \label{eq:1} c_1 + c_3 &= 1 \\ 5c_1 - 2c_2 - 2c_3 &= 0 \\ 3c_1 + 3c_3 &= 3 \end{align}
(2) ガウス・ジョルダンの消去法で解く。
拡大係数行列は、
3行目を3で割ると
3行目は1行目と同じなので削除する。
2行目から1行目の5倍を引くと
2行目を-2で割ると
よって、
\begin{align} c_1 + c_3 &= 1 \\ c_2 + \frac{7}{2}c_3 &= \frac{5}{2} \end{align}
とすると、
\begin{align} c_1 &= 1 - t \\ c_2 &= \frac{5}{2} - \frac{7}{2}t \end{align}
係数行列の階数は2、拡大係数行列の階数も2。
(3) (未知数の個数) - (実質的な方程式の個数) = 3 - 2 = 1
(4) を表すために必要な任意の実数の個数は1。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
係数行列の階数: 2
拡大係数行列の階数: 2
(3) 1
(4) 1