初項が51、公差が-4の等差数列 $\{a_n\}$ が与えられている。 (1) 第何項から負の数になるかを求める。 (2) 初項から第何項までの和が最大になるかと、その最大値を求める。

代数学等差数列数列最大値
2025/3/25

1. 問題の内容

初項が51、公差が-4の等差数列 {an}\{a_n\} が与えられている。
(1) 第何項から負の数になるかを求める。
(2) 初項から第何項までの和が最大になるかと、その最大値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 等差数列の一般項を求める。an=a1+(n1)da_n = a_1 + (n-1)d より、
an=51+(n1)(4)=514n+4=554na_n = 51 + (n-1)(-4) = 51 - 4n + 4 = 55 - 4n
an<0a_n < 0 となる nn を求める。
554n<055 - 4n < 0
4n>554n > 55
n>554=13.75n > \frac{55}{4} = 13.75
よって、nn は自然数なので、第14項から負の数になる。
(2) 初項から第 nn 項までの和を SnS_n とする。等差数列の和の公式 Sn=n2(2a1+(n1)d)S_n = \frac{n}{2}(2a_1 + (n-1)d) より、
Sn=n2(2(51)+(n1)(4))=n2(1024n+4)=n2(1064n)=n(532n)=2n2+53nS_n = \frac{n}{2}(2(51) + (n-1)(-4)) = \frac{n}{2}(102 - 4n + 4) = \frac{n}{2}(106 - 4n) = n(53 - 2n) = -2n^2 + 53n
SnS_n が最大になる nn を求めるために、SnS_n を平方完成する。
Sn=2(n2532n)=2(n2532n+(534)2(534)2)=2((n534)2280916)=2(n534)2+28098S_n = -2(n^2 - \frac{53}{2}n) = -2(n^2 - \frac{53}{2}n + (\frac{53}{4})^2 - (\frac{53}{4})^2) = -2((n - \frac{53}{4})^2 - \frac{2809}{16}) = -2(n - \frac{53}{4})^2 + \frac{2809}{8}
n=534=13.25n = \frac{53}{4} = 13.25 のとき SnS_n は最大になる。 nn は自然数なので、 n=13n=13 または n=14n=14 のときに SnS_n は最大になる可能性がある。
S13=13(532(13))=13(5326)=13(27)=351S_{13} = 13(53 - 2(13)) = 13(53 - 26) = 13(27) = 351
S14=14(532(14))=14(5328)=14(25)=350S_{14} = 14(53 - 2(14)) = 14(53 - 28) = 14(25) = 350
したがって、初項から第13項までの和が最大となり、その最大値は351である。

3. 最終的な答え

(1) 第14項
(2) 第13項まで, 最大値は351

「代数学」の関連問題

2次方程式 $x^2 - 2(m+1)x + 4m = 0$ が重解を持つとき、定数 $m$ の値とその重解を求める問題です。

二次方程式判別式重解因数分解
2025/7/5

2次方程式 $x^2 - 2(m+1)x + 4m = 0$ が重解を持つとき、定数 $m$ の値と、そのときの重解を求めよ。

二次方程式判別式重解
2025/7/5

与えられた2次関数 $y = 2x^2$ のグラフを描く問題です。

二次関数グラフ放物線座標平面
2025/7/5

数列 $2, 5, 14, 41, 122, 365, \dots$ の一般項 $a_n$ を求める問題です。ただし、数列の階差数列が初項1、公比3の等比数列であることがわかっています。与えられた式を...

数列一般項等比数列シグマ漸化式
2025/7/5

与えられた数列 $\{a_n\}$: 2, 5, 14, 41, 122, 365, ... の一般項を求める。ただし、階差数列が初項1、公比3の等比数列であることがわかっている。

数列一般項等比数列階差数列数学的帰納法
2025/7/5

数列 $\{a_n\}$ が与えられており、その一般項を求める問題です。数列は $2, 5, 14, 41, 122, 365, \dots$ です。

数列一般項等比数列階差数列和の公式
2025/7/5

数列 $2, 5, 14, 41, 122, 365, ...$ の一般項 $a_n$ を求めます。ただし、この数列の階差数列が、初項が1、公比が2の等比数列であるという条件が与えられています。そして...

数列等比数列階差数列一般項
2025/7/5

次の2つの2次式を、複素数の範囲で因数分解する。 (1) $x^2 - 4x - 3$ (2) $3x^2 - 2x + 3$

二次方程式因数分解複素数
2025/7/5

2次方程式 $x^2 + 3x + 4 = 0$ の2つの解を $\alpha$ と $\beta$ とするとき、$\alpha^2$ と $\beta^2$ を解とする2次方程式を1つ作成する。

二次方程式解と係数の関係解の変換
2025/7/5

2次方程式 $x^2 - 3x + 4 = 0$ の2つの解を $\alpha, \beta$ とするとき、以下の式の値を求めます。 (1) $(\alpha+1)(\beta+1)$ (2) $\a...

二次方程式解と係数の関係式の計算
2025/7/5